惜しくも届かなかった3大会ぶりの頂点 U-18代表が感じた連敗喫した韓国との違い

2026.9.21

9月7日から1週間、台湾・台北市を舞台に「第14回 BFA U18アジア野球選手権」が開催され、野球日本代表「侍ジャパン」U-18代表は惜しくも準優勝という結果に終わった。オープニングラウンド3試合を圧倒的な強さで通過すると、スーパーラウンドは1勝1敗で決勝へ進出。同初戦で敗れた韓国との決勝に0-2で敗れ、2016年以来3大会ぶりの栄冠を掴むことができなかった。

写真提供=Getty Images

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2016年以来3大会ぶりの優勝を目指した「第14回 BFA U18アジア野球選手権」

 9月7日から1週間、台湾・台北市を舞台に「第14回 BFA U18アジア野球選手権」が開催され、野球日本代表「侍ジャパン」U-18代表は惜しくも準優勝という結果に終わった。オープニングラウンド3試合を圧倒的な強さで通過すると、スーパーラウンドは1勝1敗で決勝へ進出。同初戦で敗れた韓国との決勝に0-2で敗れ、2016年以来3大会ぶりの栄冠を掴むことができなかった。

“スモールベースボール”を掲げ集められた18人の精鋭たち。岡田龍生監督(東洋大姫路)は国内合宿前の記者会見で「打順は関係ない。みんなにはバントをしてもらうし、どんな手段を使っても点を取る。ノーヒットでも点を取れるように」と、犠打を徹底して得点に結びつけるチーム方針を示していた。

 大学代表との壮行試合などを経て、いざ臨んだアジア選手権。オープニングラウンドで、日本は香港、スリランカ、フィリピンと同じグループAとなった。

オープニングラウンドでは3試合で計60得点と格の違いを見せつけた

 開幕戦の香港戦で先発したのは末吉良丞投手(沖縄尚学)だった。初回は3者凡退の立ち上がりを見せ、2回無失点で流れを引き寄せた。打線は初回1死二、三塁の好機で4番・山田凜虎捕手(智弁和歌山)が右翼へ先制の2点適時打。2回には8本の適時打が生まれるなど打者2巡の猛攻で試合を決定づけた。4回終了時点で18-0と15点以上の差がついたため、大会規定でコールド勝ちとなった。

 スリランカとの第2戦でも日本の打線が爆発した。プレーボール直後の1回、先頭から三塁打と適時打でいきなり先制した。無死二、三塁からは4番・梶山侑孜外野手(神村学園)が右翼へランニング本塁打を放ち、初回に12安打4四球で15得点。2回以降も着実に点を加えて、27-0と4回コールドで圧勝した。

 フィリピンとの全勝対決となった第3戦も初回から攻撃陣が機能した。1番・井口瑛太内野手(関東第一)、2番・石田雄星外野手(健大高崎)の連続三塁打で先制するなど5得点で主導権を握った。その後も順調に得点を重ね、13-0の4回1死満塁から福島陽奈汰内野手(東海大熊本星翔)の2点二塁打でコールド勝利した。

 日本はオープニングラウンド3試合で60得点という破壊力を見せ、グループAを首位通過。主将の小野舜友内野手(横浜)は「雑にならないようにいい形で打つことができている。日本らしい戦いができている」と語るなど、スーパーラウンドに向けて手応えを掴んだ3試合となった。


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スーパーラウンドは韓国、チャイニーズ・タイペイと対戦…1点を争う接戦に

 スーパーラウンド初戦はB組で全勝した韓国との対戦となった。初回、1死二塁から3番・小野選手が適時二塁打で先制すると、5番・萬谷堅心外野手(花巻東)も適時打を放ち、2点を先制した。

 投げては、智弁学園のエース左腕・杉本真滉投手が4回2死まで1安打というテンポよい投球を披露するも、4番のイ・ホミン内野手に左越えソロを浴びて1点差に詰め寄られる。さらに、6回から登板した末吉投手が四球と犠打でピンチを招くと、右中間二塁打を浴びて同点となり降板。代わった小林鉄三郎投手(横浜)も勝ち越し打を許し、逆転負けを喫した。

 負ければ決勝進出の望みが断たれるスーパーラウンド2戦目の相手は、開催国のチャイニーズ・タイペイだった。先発は今夏の甲子園で大会最速記録156キロをマークした織田翔希投手(横浜)。満を持しての大会初登板となった。初回に先頭打者への四球から1点を失うなど制球を乱す場面もありながら、要所を締める投球で6回1失点7奪三振。大一番でエースの責任を果たした。

 織田投手は「緊張はありましたが、楽しんで投げることができました。悪いなりに最少失点に抑えることができたので、本当に良かったと思います」と、自身の投球を振り返り、安堵した。

 打線も1点を追う初回に山田選手と萬谷選手の連続適時打で逆転。台湾特有の応援もあり、アウェイな雰囲気の中での一戦だったが2-1で接戦を制し、決勝へ進出した。


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決勝では韓国と再び対戦…相手のエースから得点を奪えず完封負け

 決勝は、2日前に唯一敗れた韓国との再戦となった。杉本投手と山田捕手の先発バッテリーは、2回1死三塁の場面で相手のスクイズを見事に外すも、挟殺を狙った山田選手の送球が逸れ、生還を許した。5回には2番手の鈴木悠悟投手(中京)が3連打で失点し、0-2とされた。

 打線は相手先発のハ・ヒョンスン投手を攻略できなかった。伸びのある直球と鋭い変化球に苦戦し、6回2死まで無安打に抑え込まれるなど、反撃の糸口を掴めず。7回1安打8奪三振で完封を許し、掲げていた“スモールベースボール”を体現することができずに敗れた。

「思っていた以上に(相手の)投手が良かった。やっぱりパワーがちょっともう全然違いましたね。もう社会人レベルぐらいの体ですもんね」と試合後、岡田監督は力負けを認めた。

 目標の優勝は逃したが、個人タイトルは首位打者を石田選手、最多本塁打を杉本将吾捕手(近江)、最多得点を小野選手が獲得。ベストナインには山田選手(捕手)、井口選手(二塁)、川上慧内野手(三塁)、石田選手(外野)、角谷哲人捕手(指名打者)が選出されるなど、個々の能力は高く評価された。

 ライバル・韓国に連敗し、悔しさが残る結果とはなったが、日の丸の重圧を背負いながら駆け抜けた1週間は貴重な経験になった。台湾での熱戦を終えた18人の選手たちは日本でまた、それぞれの未来に向かって歩み出す。

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