侍ジャパンをきっかけに自主トレで弟子入り…千葉ロッテ横山陸人が感謝する成長を後押しした縁
千葉ロッテの横山陸人投手は、2024年に「第3回WBSCプレミア12」で野球日本代表「侍ジャパン」初出場を果たした。「本当に選ばれて光栄でした」という晴れ舞台だったが、悔しさも多く味わい、「迷惑をかけてばかりだった」と唇を噛む。それでも苦い経験を糧に成長を続け、今季はプロ7年目でオールスター初選出を決めるなど若き新守護神としてチームを支えている。
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2024年に1軍で開花→11月の「第3回WBSCプレミア12」で侍初選出
千葉ロッテの横山陸人投手は、2024年に「第3回WBSCプレミア12」で野球日本代表「侍ジャパン」初出場を果たした。「本当に選ばれて光栄でした」という晴れ舞台だったが、悔しさも多く味わい、「迷惑をかけてばかりだった」と唇を噛む。それでも苦い経験を糧に成長を続け、今季はプロ7年目でオールスター初選出を決めるなど若き新守護神としてチームを支えている。
専大松戸高から2019年ドラフト4位で入ったプロの世界。まさに順調に歩んできたと言っていいだろう。ルーキーイヤーは2軍で11登板と土台作りに励み、2021年に1軍デビュー。4年目の2023年に防御率5.26ながら38試合に登板して頭角を現すと、2024年は43登板で防御率1.71の好成績を残した。
「2023年は結構打たれていましたがいろいろなことを経験できて、それをしっかり生かせたのが次の年だったかなと思います。監督、コーチがいろいろな経験をさせてくださったことが、僕にとってはプラスでした。自分でもビックリするくらい順調に来られたと思います」
そんなシーズンの最後、待っていたのが日本代表への招集だった。「正直、全然自分が選ばれるとは思っていなかったので、予想外というかビックリしました」というのが本音だ。しかし、徐々に喜びが湧き上がった。
初登板で1回1安打1失点「自分的に苦しかったんですけど…」
「プロに入った時から、日本代表のユニホームを着てプレーするのは特別なことだと思っていましたし、いつか自分も着たいと思っていました」。いつか、が現実になった瞬間だった。
しかし、大会では5試合に登板して計4回1/3を投げ、6安打2失点、防御率4.15。3奪三振で2本塁打を浴びた。「もう本当に、迷惑かけてばかりだったなと思います」と、今も悔しそうに口にする。
初めての出番は、オープニングラウンドのオーストラリア戦。6回途中から2番手でマウンドに上がり、1回1安打1失点、本塁打を浴び失点した。それでも井端弘和監督から「また次も投げてもらうぞ」と声を掛けてもらったことで奮い立った。「鼓舞していただいて、自分的に苦しかったんですけど、それで何とか投げられていたかなと思います」と指揮官の心遣いに感謝した。

今季西武に入団した林安可に被弾「久々にあんな強烈なのを打たれた」
スーパーラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦は9-5でリードする9回に4番手で登板し、1回1安打1失点。またしても本塁打を浴びた。そして、ここから生まれた不思議な縁を明かす。
「めっちゃデカいホームランを打たれたんです。すごくいいバッティングをされて、久々にあんな強烈なのを打たれたので印象に残っていました。その人が、今年西武に入った林安可(リン・アンコー)さん。入団のニュースを見た時に『あ、打たれたわ!』って思いましたよ。ニュースの見出しも『ロッテ横山から本塁打を放った林安可』みたいになっていて。すごく思い出しましたね」
1年半の時を経て今年4月10日、県営大宮公園野球場で実現した“再戦”は中飛に封じた。たくましさを増した右腕は「これから対戦も増えると思うので、しっかり抑えられればいいかなと思います」と頷いた。
当時を振り返り「自分の技術不足というか、変化球の精度もあまり自信がなかった」と明かす。強い真っすぐを弾き返されたが、それに代わる“もう1つの武器”も不足していた。現実を知ったことで「より高みを目指そうと、また思えました」と転機になった。
大勢と交流→翌年オフには自主トレ弟子入り「プラスでした」
貴重な出会いもあった。同じサイドスローの大勢投手(読売)には、投げる際の感覚やフォークの極意などを質問。キャッチボール相手も務め、細かい部分まで吸収するように努めた。これがキッカケとなり、2025年オフには自主トレで弟子入り。「そういう交流をできたことがプラスでした」と喜んだ。
オープニングラウンドが行われた台湾では、日本の味が恋しくなり、清水達也投手(中日)とともに日系の定食屋に出掛けた。しかし、「めっちゃ並んでいて1時間待ちだったんです。ちょっと無理だなって諦めた、そんな思い出があります」と、懐かしそうに笑った。
結果だけを見れば決して成功とは言えなかった初めての侍ジャパンだが、横山投手にとっては貴重な時間となった。入団時から背負った「60」は、今季から「15」に変わった。投手として立派に進化を遂げて、最終回を任されるまでになった。そして今、再び最高峰の舞台への思いは募る。
「やはりチャンスがあるなら何度でも着たいユニホームだと思います。そのためにも、まずはチームで結果を残すこと。海外の選手や代表レベルの選手に通用する武器を持って、また選んでいただいたら結果も出せるようにやってければいいかなと思います」
まだ24歳。若き右腕がやり返すチャンスはまだまだある。
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