中学生で体験した「大切なこと」 横浜DeNA・度会隆輝の胸に残る“栄光”…誓った「また絶対」
プロ3年目を迎えた横浜DeNAの度会隆輝外野手は、チームの主力へ着々と成長を遂げている。明るく元気にグラウンドを駆け巡る23歳にとって、大きな契機となったのが2017年に出場した「U-15 アジアチャレンジマッチ2017」だ。初めて日の丸を背負い、打率.700と打ちまくって最優秀選手に輝いた。
写真提供=Full-Count
佐倉リトルシニアでジャイアンツカップV→代表選出に「驚きましたけど…」
プロ3年目を迎えた横浜DeNAの度会隆輝外野手は、チームの主力へ着々と成長を遂げている。明るく元気にグラウンドを駆け巡る23歳にとって、大きな契機となったのが2017年に出場した「U-15 アジアチャレンジマッチ2017」だ。初めて日の丸を背負い、打率.700と打ちまくって最優秀選手に輝いた。
硬式少年野球チーム「佐倉リトルシニア」の一員として、最大の目標だったジャイアンツカップを制した後だった。「事務局長の方から『U-15に選ばれたよ』という話を聞きました。高校に向けて頑張ろうと思っていた時だったので、まず驚きましたけど、すごく嬉しかったというのが一番の印象です。同時に、中学野球をやっている選手なら誰でも行きたいと思う場所なので、身が引き締まりました」と当時を振り返った。
東京ヤクルトでプレーした博文さんを父に持つ。3歳で野球を始め、父の背中を追って物心ついた時から、将来の夢は「プロ野球選手」だった。毎日白球を追いかける中で、やってきた最初の“日の丸”のチャンス。持ち前の打棒を炸裂させた。
初戦の松山市代表戦で3打数1安打1打点と好発進すると、続く豪州代表戦は3打数3安打4打点。「豪州にめちゃくちゃ球が速い投手がいて、大会で一番印象的でした。中学野球だと130キロを超えたら速いと思うんですけど、豪州の選手は145キロくらい投げていた。今、そのとき戦った選手がメジャーに行ったみたいな話を聞くので、やっぱり海外の選手のレベルの高さは実感しました」と強烈に脳裏に刻まれた。

短期間でも団結「心の底から楽しめていたなと思います」
リトルリーグ時代にも米国の選手との対戦経験はあった。しかし、改めて海外選手の体の大きさにも驚かされることになる。「背も高いしガッチリしている。相当デカかったですよ」。とはいえ技術で負けず、3戦目となったチャイニーズ・タイペイ代表戦でも4打数3安打1打点をマークした。
大会通算10打数7安打の打率.700、6打点。その数字について「めちゃくちゃ打ってますね」と無邪気に笑う。チームの優勝、さらに最優秀選手の栄冠も手にして「MVPを獲れたのは自分のキャリアの中でも大切なものになりましたし、すごく嬉しかった記憶があります」と噛みしめた。
絶好調の要因は2つあった。まずは「心の底から楽しめていたなと思います」と話すように、チームの雰囲気が非常に良かったことだ。「短い期間でしたけど仲も良かったですし、団結力はすごかったのかなと。今でもそのジャパンのメンバーでご飯に行ったりもするので。本当に楽しい大会でした」。メンバーは開催地の松山で食事に出かけたり買い物に行ったり、ホテルの部屋でも集まって遊んでいた。そんな環境で仲間と切磋琢磨し、力を発揮した。
もう1つは、日頃から欠かさず行っていた自宅でのティー打撃だ。中学校で仲が良かった約10人のメンバーと、平日学校が終わると度会家に集合する。自宅の庭にある、ネットで囲まれた打撃練習用のケージで交代に打ち込むのが日課だった。「中学時代の毎日のルーティンで、1日300~400球は打っていました。ご飯を食べに行くにしても、映画を見に行くにしても、ティーが終わってから。みんなで投げて、みんなで打って……それが楽しくて」。小さな積み重ねが、花開いた。

侍ジャパンで戦うことは「責任と覚悟が伴う」
それから3年後、横浜高からプロ志望届を提出するも指名漏れし、社会人野球のENEOSに進んだ。U-15代表の同僚だった山村崇嘉内野手、仲三優太外野手(ともに西武)は高校からプロ入りを掴んだ。「みんなの頑張りも、僕が頑張ろうと思えたひとつ。負けないようにと思いましたし、そのおかげで社会人で頑張ってプロに来られたと思います」と刺激を受け、3年後の3球団競合ドラ1への成長に繋がった。
中学生にして侍ジャパンで戦った意義を「責任と覚悟が伴う」と語る。そこで芽生えた思いは、今も強く持ち続けている。
「自分の心の中で『また絶対に行きたい』と思っている舞台です。U-15の時に選んでいただいて、今度はトップチームで。そのためにも今の自分をしっかり確立して、結果を出せる準備をして、もっともっと頑張るしかないかなと思います」
今季は開幕から1軍に同行してスタメン出場の機会を増やし、バットでチームを救う場面も多い。「何の準備をしたら結果に繋がるか、わかり始めてきているところがあります。シーズンは長いので良くない時も絶対あるんですけど、その時に何をしたら良かった時の自分に戻れるか。今のうちにそれをわかっておくことが、結果を出せることに繋がるのかなと思います」と“過程”を大事に、確かな手応えを口にする。横浜の地での鍛錬の日々。それが再び日の丸のユニホームを引き寄せる。
記事提供=Full-Count
写真提供=Getty Images, Full-Count




















