アンダー世代に新たな顔 U-12・桑田真澄監督とU-15・大森剛監督と挑む国際大会

2026.5.4

数多くの人々が新たなスタートを迎えた今春、野球日本代表「侍ジャパン」では2つのカテゴリーで新監督の就任を発表した。U-15代表の大森剛監督、そしてU-12代表の桑田真澄監督だ。そして両カテゴリーでは現在、夏に開催される国際大会に向け、「全日本合同トライアウト ~デジタルチャレンジ~」を開催中で、「我こそは!」と代表選手に名乗りを上げる野球少年少女を公募している。

写真提供=Getty Images

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U-12、U-15代表で「全日本合同トライアウト ~デジタルチャレンジ~」を開催中

 数多くの人々が新たなスタートを迎えた今春、野球日本代表「侍ジャパン」では2つのカテゴリーで新監督の就任を発表した。U-15代表の大森剛監督、そしてU-12代表の桑田真澄監督だ。そして両カテゴリーでは現在、夏に開催される国際大会に向け、「全日本合同トライアウト ~デジタルチャレンジ~」を開催中で、「我こそは!」と代表選手に名乗りを上げる野球少年少女を公募している。

 U-15代表は、2023年からトップチームを率いた井端弘和前監督が兼任する形でチームを率いた。現役引退後の2017年よりコーチとして侍ジャパンのトップチームに携わっていた井端氏は、2019年に侍ジャパンの強化本部編成戦略担当に就任。野球の未来を見据え、トップチームだけではなく、ユース世代にも積極的に関わり、2022年にはU-12代表監督を務めた。

 その流れもあり、トップチーム監督に就任する際には井端氏たっての希望でU-15代表監督を兼任。代表選手たちには思いきりのいいプレーをするよう呼びかけ、バントを使わずに試合を戦いきったこともある。結果として、2024年の「第6回WBSC U-15ワールドカップ」(以下U-15W杯)では初優勝を飾った。

読売でスカウト・育成部門に従事した大森監督、現在は多摩川ボーイズ代表も

 井端氏からバトンを受けた大森新監督は、1967年生まれの58歳。香川・高松商業高から慶應義塾大へ進み、東京六大学野球で3冠王に輝いた他、大学生ながら日本代表に選ばれて1988年のソウルで銀メダルを獲得している。1990年にドラフト1位で読売に入団後、近鉄(大阪近鉄)へのトレード移籍を経て、1999年を最後に引退。2000年からは読売のスカウトに就任して以降は、国内外の選手を発掘したり、育成したりする役職を任されてきた。

 読売が2023年にジャイアンツ U15 ジュニアユース(多摩川ボーイズ)を立ち上げると、それまでのスカウト・育成分野での手腕が評価され、代表に就任した。そして、今回はその深い知見を求められ、侍ジャパンU-15代表を率いることになった。

 就任に際し、大森監督は「ジャパンへの憧れを抱く若い世代とともに、世界のユース野球に触れる貴重な機会をいただけたことに感謝します」とコメント。さらに、今年9月25日からメキシコ・メリダで開催される「第7回U-15W杯」に向けて、「日本らしい『柔』と『剛』のバランスのとれた野球で、大会連覇を目指して戦います」と意気込みを見せた。


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レジェンド右腕の桑田監督は2軍で育成手腕を発揮

 U-12代表を率いることになった桑田新監督は、言わずと知れた日本球界におけるレジェンド右腕。大森監督とは同学年で、読売でもチームメートとして戦った仲でもある。PL学園高時代には1年生夏から5回連続出場し、2度の優勝を飾った。1986年にドラフト1位で読売に入団すると、2年目から先発ローテーションに定着し、21シーズンの長きに渡り活躍すると、2007年にはMLBピッツバーグ・パイレーツへ移籍。39歳でメジャーのマウンドに立った。

 日米通算173勝という成績を残して2008年に引退した後は、大学院に通ったり、解説などを務めたりと、一時はユニホームから離れていたが、2021年に読売の一軍投手チームコーチ補佐に就任。2023年にはファーム総監督、2024年には二軍監督となり、昨季はチームをイースタン・リーグ優勝へと導いた。

 今年からはファーム・リーグ東地区のオイシックス新潟でチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に就任。そして、これまで育成分野で発揮した手腕を請われ、侍ジャパンU-12代表の監督も務めることになった。U-12代表は8月9日から中国・杭州市で「第12回BFA U12アジア野球選手権」を戦う。

「失敗を恐れず挑戦することや、仲間と助け合うことの大切さを学んで」

 かねてより育成・教育の分野には大きな関心を寄せていたという桑田監督は「日本代表として国際大会に出場することは、子どもたちにとって大きな経験になります。野球で勝利を目指すことはもちろんですが、世界の同年代の選手たちと交流し、さまざまな文化や価値観に触れることで、視野を広げてほしいと思っています」とコメント。

 さらには「また、国際大会を通して、失敗を恐れず挑戦することや、仲間と助け合うことの大切さを学んでもらえればうれしいです。そうした経験が、将来社会で活躍するための大きな力になると考えています。日本野球の未来のために責任を持って務めたいと思います」とし、野球を通じた人間教育にも取り組むつもりだ。

 そして、U-15、U-12代表では現在、それぞれ「全日本合同トライアウト ~デジタルチャレンジ~」と題し、全国から侍ジャパン入りを目指す野球少年少女を公募している。子どもたちの可能性を多く見いだし、日本代表になれるチャンスを広げたいという思いから始まった、動画応募による審査・選考という形をとったトライアウト。U-15代表は5月7日(木)正午、U-12代表は同31日(日)正午が応募期限となっている。詳しくは、侍ジャパン公式サイトで確認を。

 大森監督、そして桑田監督が日本球界の未来を支える子どもたちに、どのような教えを授けていくのか。今後が楽しみだ。

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