侍ジャパンU-12、星川が決勝打　仁志監督に教わった「かもしれない」思考学

中国・広東省で開催中の「第9回 BFA U-12アジア選手権」は11日、グループ予選最終戦を迎えた。初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表はパキスタンに8-1で勝利し、グループ予選3戦全勝。グループB1位でセミファイナル進出を決めた。

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3戦連続コールド呼んだタイムリー2本、 憧れは陽岱鋼「チームに貢献したい」

　中国・広東省で開催中の「第9回 BFA U-12アジア選手権」は11日、グループ予選最終戦を迎えた。初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表はパキスタンに8-1で勝利し、グループ予選3戦全勝。グループB1位でセミファイナル進出を決めた。。3試合連続圧勝も、この試合は今大会初めて先取点を奪われる展開となったが、決勝打を放ったのは6番・星川心だった。

　2回に1点を失った日本。攻撃では相手のミスで走者を出すものの、チャンスを生かせず無得点に終わっていた。それが3回。この回、先頭の2番・小西柚生がセーフティバントで出塁。相手の悪送球もあり、三塁まで進むと、1死後、4番・福原聖矢の適時二塁打で同点に追いついた。福原は初球で三盗。5番・金澤海斗も四球を選ぶとすぐに二塁へ走った。

　1死二、三塁で打席には星川。「1点を取られ、雰囲気や流れが向こうにあったので、なんとか引き戻したい気持ちでした。ストレートを狙っていました」。内角高めの直球にフルスイング。「持ち味は体が大きい（171センチ、56キロ）ので遠くに飛ばすこと」と言う通り、打球は左翼手の頭上を越えた。2人がホームに還り、勝ち越しの適時二塁打になった。

投球は反省も…「ボールが高めに行ってしまいました」

　星川は5回には相手の失策で出塁するとホームまで還ってきた。6回には1点を奪って7-1とした後の2死三塁で三塁線を破るタイムリーを放ち7点差に広げた。

　4回途中からは先発・田栗慶太郎に代わって2番手としてマウンドに上がった。状況は1死二塁。カウント2-2から2回に長打を放っている4番打者を右飛に打ち取ると、タッチアップした二塁走者が三塁でアウトになり、ダブルプレーが成立。パキスタンに流れは渡さなかった。5回も3者凡退に打ち取り、6回も2者連続空振り三振。あと1アウトで勝利だったが、ここで四球を与え、次打者にもボール球が続いて降板。「ボールが高めに行ってしまいました」と残った反省は次回に生かすつもりだ。

「足も速いし、長短打も打て、守備も上手い。三拍子が揃っていてすごい」と陽岱鋼に憧れる星川。仁志敏久監督から状況を決めつけるのではなく、「?かもしれない、と考えた方がいい」というアドバイスが効いていると言い、「明日、明後日の試合も、いろんなことがあるかもしれないという考えを持ってやっていきたいです。ヒットをたくさん打って、チャンスではタイムリーを打って、チームに貢献したいです」と力強く話した。

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