決勝目前に丸が復調　3安打1打点で勝利に貢献　韓国と頂上決戦「絶対に勝ちたいです」

野球日本代表「侍ジャパン」は16日、東京ドームで「第2回 WBSC プレミア12」スーパーラウンド最終戦の韓国戦に臨み、10-8で勝利した。スーパーラウンドの通算成績を4勝1敗とし、首位で決勝進出。17日に行われる決勝でも韓国と対戦するが、その“前哨戦”を白星で飾った。

3回には絶妙なバント安打を決め、稲葉監督も評価「本当にいい繋がり」

　野球日本代表「侍ジャパン」は16日、東京ドームで「第2回 WBSC プレミア12」スーパーラウンド最終戦の韓国戦に臨み、10-8で勝利した。スーパーラウンドの通算成績を4勝1敗とし、首位で決勝進出。17日に行われる決勝でも韓国と対戦するが、その“前哨戦”を白星で飾った。

　今大会で最多となる14安打10得点を奪った侍ジャパン打線。両軍合わせて25安打18得点の乱打戦でチームを牽引した1人が、この日3番で起用された丸佳浩外野手（読売）だった。4打数3安打1打点。今大会で初めて3安打と固め打ちし、試合後は「しっかりと自分の仕事ができたかなと思います」と振り返った。

　初回1死三塁のチャンスでは空振り三振に倒れた。だが、坂本勇人内野手（読売）が二塁打で出塁して迎えた3回無死二塁の第2打席では、絶妙なバントを決めた。相手の打球処理を丸の足が制して内野安打に。続く鈴木誠也外野手（広島東洋）、浅村栄斗内野手（東北楽天）、吉田正尚外野手（オリックス）と安打で繋がり、一気に6点を奪う足がかりになった。

　4回に先頭打者として右前安打で出塁すると、5回には2死二塁のチャンスで右翼線へと弾き返す適時二塁打。7回1死二、三塁の第5打席では四球を選んで出塁し、10点目に繋げた。この日は5打席で4度出塁し、侍ジャパンの“繋ぐ野球”を体現した。

17日の決勝も韓国と対戦、丸は初優勝へ気合十分「ここまで来たからには絶対に勝ちたい」

　骨折した秋山翔吾外野手（埼玉西武）の離脱により急遽、追加招集された丸外野手。ぶっつけ本番で挑んだ今大会では、13日のメキシコ戦まで打撃の調子が上がらなかった。だが、今季チームで任されてきた3番に入ったこの日は、2番の坂本内野手と打線を組み、チームでも慣れ親しんだ打順で結果を残した。

「今日は丸を3番にして、勇人、丸の2番、3番を試した。どう繋がりを見せてくれるのかなというところで打順を組んだ。シーズン中はあまりバントはやらないんですけど、こういう国際大会の大事さというのを分かってくれてバントをやってくれたり、本当にいい繋がりを見せてくれた」と、稲葉篤紀監督も高く評価する活躍だった。

　チーム全体でも、4回に打者一巡の猛攻で6得点を挙げた。その後、韓国に追い上げられながらも、チャンスを生かして突き放した。丸外野手と同じく打撃が不調だった吉田外野手も2安打を放ち、指揮官も「打線が繋がったという部分では明日に繋がると思います。当たってきた選手が増えてはきました。今日ヒットが出た選手が何人もいましたので、その辺を含めて明日の試合をどう戦っていくか、打順は考えていきたい」と手応えを語った。

　17日はいよいよ決勝戦。対戦相手は2試合続けて同じ韓国だ。丸外野手は「この勝ちの勢いのまま、明日の試合は初回からしっかり点が取れるようにしたいと思います。ここまで来たからには絶対に勝ちたいですし、前回大会悔しい思いもしているのでリベンジをしたいです」と、第1回大会の雪辱を誓った。目指す大会初優勝まで、あと一歩。侍ジャパンが決戦に臨む。

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