U-12W杯が28日開幕 侍ジャパン初戦は世界13位チェコ戦、近年急上昇の侮れない相手

2017.7.27

悲願の世界一を狙う侍ジャパンU-12代表の戦いが、いよいよ幕を開ける。台湾・台南市で行われる「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」が28日に開幕。仁志敏久監督率いる侍ジャパンU-12代表は、グループAに入り、チェコ、メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、南アフリカ、ブラジルとオープニングラウンドを戦う。

写真提供=Getty Images

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前回大会はニカラグアに敗戦、スーパーラウンド見据えても落とせない一戦

 悲願の世界一を狙う侍ジャパンU-12代表の戦いが、いよいよ幕を開ける。台湾・台南市で行われる「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」が28日に開幕。仁志敏久監督率いる侍ジャパンU-12代表は、グループAに入り、チェコ、メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、南アフリカ、ブラジルとオープニングラウンドを戦う。

 このオープニングラウンドの上位3チームが、次のスーパーラウンドへ進出する。ただ、スーパーラウンドではオープニングラウンドで未対戦の3か国(日本ならば、グループBから勝ち上がる3か国)としか対戦せず、同グループだった2か国との対戦成績は引き継がれる。オープニングラウンドの1敗が、スーパーラウンド上位4か国に与えられるファイナルラウンド進出にも影響してくるため、「世界一」に辿り着くには、オープニングラウンドの一戦一戦が落とせないものとなる。

 そのオープニングラウンドの初戦、侍ジャパンU-12代表はチェコと対戦する。チェコはWBSC世界野球ランク13位。世界ランク1位の日本にとっては、格下となるが、決して油断してはいけない相手である。

 それもそのはず。2015年の第3回大会で、侍ジャパンU-12代表は、現在チェコよりも2ランク下に位置するニカラグアにオープニングラウンドで1-5で敗戦。辛くもグループ3位でスーパーラウンドには進出したものの、オープニングラウンドで喫した黒星が尾を引き、ファイナルラウンド進出を逃している。

雪辱に燃える仁志監督、ミスのないチーム作りで悲願世界一へ

 さらにチェコは近年、世界ランクを急上昇させている。2013年の27位から14ランク上げており、欧州では今春のWBC本大会に出場していたオランダ、イタリアに次ぐ位置にいる。一戦一戦の重要性の高い短期決戦だけに、侮ることはできない。

 その侍ジャパンU-12代表は25日までの4日間、都内で合宿を実施。練習試合も2試合を行い、連携面の確認などを行なった。仁志監督は「基本的に子供の野球ですけど、ミスがあれば当然、そのミスが原因で負けるということも過去にはいくつもありました。とにかくミスがなく、確率のいい戦略、盗塁だったり、バントだったりというのが、ある程度決められるようなチームであれば、ゲームは有利に進められるのかなと思います」と語っており、ミスのないチーム作りを進めてきた。

 過去3大会は5位、3位、6位と惜しくも頂点を逃している侍ジャパンU-12代表。前回大会に引き続き指揮を執る仁志監督は「前回の思いもありますけども、何とか決勝に残って、そして世界一になりたいという思いが、ずっと2年間ありました。前回の決勝戦は、満員の観客の中でやっている台湾とアメリカの試合を見て、羨ましくもあり、ここで子供達に試合をやらせて、経験させたいなという思いもありました」と雪辱に燃える。

 キャプテンを務める徳永光希(香芝ボーイズ)は「前回大会も優勝出来なかったので、このメンバーで絶対に優勝を狙いたいです」とチーム全員の思いを語る。東日本、西日本と2度のトライアウトを経て、仁志監督が選び抜いた18人の「リトル侍」たち。28日、チェコを相手に、いよいよ世界一を賭けた戦いが始まる。

【了】

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