侍ジャパンU-18代表、奥川が7回18奪三振でカナダに勝利 永田監督「素晴らしい投球」

2019.9.6

韓国・機張(きじゃん)で開催されている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は5日、スーパーラウンド初戦が行われ、初の世界一を目指す侍ジャパンU-18代表はカナダに5-1で勝利した。今大会初登板初先発の奥川恭伸投手(星稜)は7回2安打18奪三振、無四球1失点の快投でチームの勝利に貢献した。

写真提供=Getty Images

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大会初登板初先発の奥川が快投「とにかくストライクで勝負していこうと」

 韓国・機張(きじゃん)で開催されている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は5日、スーパーラウンド初戦が行われ、初の世界一を目指す侍ジャパンU-18代表はカナダに5-1で勝利した。今大会初登板初先発の奥川恭伸投手(星稜)は7回2安打18奪三振、無四球1失点の快投でチームの勝利に貢献した。

 圧巻の奪三振ショーを見せた奥川投手がこの試合の主役だった。初回を3奪三振、2回は3者連続三振を奪うなどカナダ打線のバットは空を切り続けた。4回に4番打者に先制ソロを許したが、勢いは止まらなかった。

 5回1死から6者連続三振を奪うなど7回を投げ18奪三振の快投。無四球と制球力も抜群で103球で降板となった。球数を105球以内に抑えたことで、中1日での登板も可能に。最高の形で初登板を終えた。

 最少失点でカナダ打線を抑えた右腕は「とにかくストライクで勝負していこうと思っていました」と試合を振り返った。悲願の世界一に向けて一歩前進する白星を手にし「まだまだやれるかなと思いますし、これから戦いは続くので…。みんなと力を合わせてやっていきたい」と力を込める。

6回90球も続投、永田監督は「104球で抑えて帰ってこい」

 スーパーラウンド初戦を白星で飾った永田裕治監督も「よく頑張ってくれた素晴らしい投球だった」と奥川投手を絶賛。先発はこの日の朝に伝えたようで「対戦相手がカナダに決まってから研究もして奥川に決めた。カナダ打線は緩急に弱い部分もあったので山瀬(捕手)らとも色々と話しをした」と明かした。

 6回を終えて奥川投手の球数は90球だった。今大会では球数制限があり、上限は105球となっている。これを超えれば、次の登板までに中4日を空けなければならかった。指揮官は7回のマウンドも託した右腕に向けて「104球で抑えて帰ってこい」とゲキを飛ばしたという。奥川投手もそれに応え、リミットギリギリの103球で7回を投げ終えた。

 6日は大一番の韓国戦。昨年9月の「第12回 BFA U18アジア選手権」では、小園海斗内野手(現広島東洋)、藤原恭大外野手(現千葉ロッテ)、根尾昂内野手(現中日)、吉田輝星投手(現北海道日本ハム)ら1か月後のドラフト会議で1位指名を受けた好選手たちを擁しながら、1-3で敗れただけに、永田監督は「ここまで一戦、一戦で戦ってきている。去年負けていますので、死に物狂いで向かっていく」と宣言。これまで掲げてきた“一戦必勝”で戦うことを誓った。

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