才木浩人が侍ジャパン初勝利 指揮官絶賛「100点の出来」 完全アウェーも無失点力投
井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は16日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のオープニングラウンド・グループBのチャイニーズ・タイペイ戦で3-1と快勝。無傷の3連勝を飾り、21日からのスーパーラウンド進出へ王手をかけた。先発の才木浩人投手(阪神)が6回途中3安打無失点と好投。国際大会初登板で初勝利を挙げた。

写真提供=Getty Images
6回途中3安打無失点と力投、台湾の熱烈応援も「楽しんで投げられました」
井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は16日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のオープニングラウンド・グループBのチャイニーズ・タイペイ戦で3-1と快勝。無傷の3連勝を飾り、21日からのスーパーラウンド進出へ王手をかけた。先発の才木浩人投手(阪神)が6回途中3安打無失点と好投。国際大会初登板で初勝利を挙げた。
右拳を強く握りしめた。3点リードの5回2死、才木投手は外角低めに落ちるフォークで力のない遊ゴロに打ち取った。「応援がすごい中で投げたんですけど、楽しんで投げられました。(台湾の応援は)想像以上にすごかった。いい経験になりました」。静まり返る敵地で、チームメートとハイタッチを繰り返した。
源田の侍初アーチなど序盤に3点リード「めっちゃ楽やん」
完全アウェーの台北ドーム。地鳴りのような大歓声を、最速154キロの直球とフォークで黙らせた。5回に先頭打者を四球で出したが、続く打者を一ゴロに打ち取って併殺。6回2死一、二塁のピンチで降板となったが、三塁を踏ませぬ力投を見せた。5回2/3を投げて5奪三振2四球、3安打無失点。源田壮亮内野手(埼玉西武)の侍ジャパン初本塁打などによる3点のリードに守られ、スコアボードにゼロを並べた。
「最初から飛ばしていこうという気持ちで投げていきました。3点取ってもらったので『めっちゃ楽やん』と思って投げました。野手が頑張ってくれたので、楽に投げることができました」
才木は「6回を投げきりたかった」も指揮官「100点の出来」
普段は大声援の甲子園で右腕を振る。だが、この日ばかりは正反対の状況。敵地の熱烈応援が球場にこだまし続けたが、「逆に『応援してくれているんだ』と楽しんで投げられました」と力に変えた。
井端監督は「いつも逆の状況で投げていると思うので、いい経験をしたんじゃないかと思います。『6回まで投げ切りたかった』と言ってましたが、ゼロで帰ってきたところでは100点の出来だったと思う。次の登板でも今日のようにゼロで帰ってきてくれれば」と今後の投球を期待した。
高卒8年目の今季、セ・リーグ2位タイの13勝(3敗)を挙げて防御率1.83とブレーク。阪神のエースへ成長を遂げた。9日の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」第1戦では3回パーフェクト投球。4者連続を含む7三振を奪った。
東京ドームが舞台となるスーパーラウンドでの先発が見込まれる次回登板へ、「気合いと根性で頑張ります」と意気込む26歳。井端ジャパンの欠かせない戦力になりそうだ。
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