侍ジャパンU-15代表、全力尽くすも一歩及ばず キューバに敗れ涙の銀メダル

2016.8.7

ゲームセットの瞬間、日本ベンチは動けなかった。5回を終えて0-8。後半に追い上げを見せたが、4-9での敗戦。現実を受け止めるまで時間がかかった。

写真提供=Getty Images

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世界一にあと1勝届かず

 7日に行われた「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」の決勝戦で侍ジャパンU-15代表はキューバに4-9で敗れた。目標にしていた世界一にあと一歩で届かず、若き侍ジャパンは涙にくれた。

 ゲームセットの瞬間、日本ベンチは動けなかった。5回を終えて0-8。後半に追い上げを見せたが、4-9での敗戦。現実を受け止めるまで時間がかかった。

 キューバと健闘を称え合い、スタンドに挨拶すると溢れる思いを堪えきれない選手もいた。鹿取義隆監督から「よく頑張った。お疲れさん」と声をかけられ、目を真っ赤にして会見場に現れたのはキャプテンとしてチームをまとめた野口海音。「最初に集まった時から世界一を目指してやってきたんですけど……、負けてしまって、悔しい……」。声を振り絞って、思いを口にした。

 オープニングラウンドを無傷の5連勝。スーパーラウンドも2勝1敗で、1位で進んだ決勝戦だった。若き戦士たちは日の丸を背負う誇りを持ち、ワールドチャンピオンを目指した。最後の力を振り絞り、決勝も全力を尽くした。しかし、結果的に序盤の失点が響いた。

「あれだけ点を取られてもみんなで諦めず、1点、1点を重ねて、最後は逆転しようと思っていた」と野口。その言葉通り、後半に1点ずつを返した。「自分たちは全力でやってきたので。負けてはしてしまったんですけど、自分たちは全力で戦い切りました」と力は出し切った。

 全国各地から選ばれた精鋭たち。閉会式後のミーティングでは監督、コーチの言葉に涙した。試合に敗れた悔しさや別れのつらさ……。精悍な顔つきでグラウンドに立っていた選手たちも、この時ばかりは15歳のそれに戻っていた。胸に光るのは銀メダルだったが、よき仲間と過ごした日々は金メダルのような輝きを放っていただろう。他国の選手との交流も野球人としての幅を広げたはずだ。

「決勝まで残れて、みんなと野球ができたことは嬉しいこと。野球の技術もそうだけど、気持ちなど、そういうところも成長したと思う。今日、負けたことを無駄にせず、戦ってきた時間を忘れずに、この負けを自分の野球人生に活かしていきたいと思います」(野口)

 同じ目標に向かい、一夏をともに過ごした仲間たちは全国へ散らばり、それぞれの進路をたどる。来年は高校生。さらに上のカテゴリーの侍ジャパンでの再会、そして、次こそは金メダルと新たな目標を胸に刻んでいた。

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