牧秀悟が決勝満塁弾「最高の形になって良かった」 井端監督も称賛「見事」
井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は22日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウンド・ベネズエラ戦に9-6で逆転勝ちした。牧秀悟内野手(横浜DeNA)が6回に勝ち越しの満塁弾。スーパーラウンド2連勝を飾り、24日の決勝進出へ大きく前進した。
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6回に勝ち越し満塁弾「みんながつないでくれた結果、最高の形になって良かった」
井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は22日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウンド・ベネズエラ戦に9-6で逆転勝ちした。牧秀悟内野手(横浜DeNA)が6回に勝ち越しの満塁弾。スーパーラウンド2連勝を飾り、24日の決勝進出へ大きく前進した。
突き抜けるような感触が両手に残る。牧選手は歓喜に沸く一塁ベンチへバットを放り投げた。5-5で迎えた6回2死満塁、左翼席中段へ飛び込む1号満塁弾だ。
「逆転された後、坂倉(将吾捕手・広島東洋)のホームランや2死からみんながつないでくれた結果、最高の形になって良かったです。いいところで回ってきたので、打てて良かったです。同点になったので、すごく楽な気持ちで打席に入れました」
一塁ベンチ前では、横浜DeNAで本塁打を放った際の恒例となっている「デスターシャ」のパフォーマンスも決まった。
2点リードを許した直後の一発に観客熱狂「気持ち良かったです」
打った瞬間だった。6番手のペドロ・ガルシア投手の2球目、甘いスライダーを完璧に捉えた。飛距離405フィート(約123.4メートル)、打球速度106マイル(約170.6キロ)の豪快な一発。直前に3点を奪われて2点のリードを許した試合。少し前まで静まり返っていた東京ドームのボルテージは最高潮となった。
「(大歓声は)すごかったです。気持ち良かったです。チャンスを作って回してくれるので、なんとかしないといけないなと思っています」
8回の右翼線二塁打で復調に手応え「いい形で終えられた」
21日のスーパーラウンド・米国戦では4打数無安打。「本来なら4番を打てる」と評する井端監督からポイントゲッター役を期待されたが、試合前まで5試合で20打数5安打の打率.250、4打点。今ひとつ状態が上がらなかった。それでも、8回1死に右翼線へ放った二塁打は、復調を感じ取る一打となったようだ。
「調子は決して良くはないですけど、本塁打の後の右翼線の当たりはすごく良かったので。いい形で終えられたと思っています」
井端監督は「2死からつないで、つないで、最後に本塁打。見事だった。あの本塁打で勝てたと思っています」と称えた。
23日チャイニーズ・タイペイ戦に勝利すれば無条件で決勝進出
この劇的な逆転勝利で、侍ジャパンは2019年11月の「第2回 WBSC プレミア12」スーパーラウンド・メキシコ戦から続く国際大会の連勝を「26」に伸ばした。23日のチャイニーズ・タイペイ戦で勝利すれば、無条件で決勝進出が決まる。
牧選手は前を向く。
「予選と違った雰囲気になる。日本のホームの試合なので、勢いをぶつけられるようにやっていきたいです」
昨年3月のWORLD BASEBALL CLASSIC™、同11月の「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で活躍してきた26歳。大会2連覇を目指す井端ジャパンに、頼もしい主砲が帰ってきた。
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