2回完全投球の関西大・金丸、プロアマ混成チームで「吸収した色々なことを伝えたい」

2024.3.8

野球日本代表「侍ジャパン」は6日、京セラドーム大阪で行われた「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に臨み、2-0で2連勝を飾った。トップチームデビューとなった先発の金丸夢斗投手(関西大)が2回を投げ4三振を奪うなど、走者を1人も出さない無失点投球を披露。投手6人による“完全試合”リレーの起爆剤となった。

写真提供=Full-Count

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欧州代表を相手に6人継投で“完全試合”、関西大・金丸が先発の大役

 野球日本代表「侍ジャパン」は6日、京セラドーム大阪で行われた「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に臨み、2-0で2連勝を飾った。トップチームデビューとなった先発の金丸夢斗投手(関西大)が2回を投げ4三振を奪うなど、走者を1人も出さない無失点投球を披露。投手6人による“完全試合”リレーの起爆剤となった。

「自分の持ち味でもあるストレートの制球力を存分に出せたというのが、いい結果に繋がったと思います。昨日が完封という形だったので、なんとかゼロに抑えるという気持ちでマウンドに上がりました」

 初回、先頭打者のデラノ・セラサ外野手への初球。電光掲示番に「時速150キロ」が表示されると、場内がどよめいた。2球で簡単に追い込むと、最後は139キロの変化球で空振り三振。次打者も連続三振に仕留めると、3番アレックス・リディ内野手の打席では151キロを計測しながら三ゴロとし、3者凡退という文句なしの立ち上がりを見せた。

 イニングをまたいでも安定感は揺るがない。指名打者での出場だった先頭のマルティン・チェルベンカ捕手には3球で追い込んでから136キロのスプリットで空振り三振。2死からもガブリエル・リノ捕手を空振り三振。結局、2回を投げて1人も出塁させない完全投球で役目を終えた。

金丸の持ち味について井端監督「1番はコントロール」

 兵庫県出身で地元関西での凱旋登板。京セラドーム大阪について「すごくきれいというか、感動します」と語り、「スタンドには行ったことはあります。5回くらいですかね」という。これまでは“見る側”だった球場に、この日は侍ジャパンの一員として“見せる側”として立った。憧れのマウンドは「本当に気持ちよかったというのが1番にあります。楽しかったです」と声を弾ませた。

 早い段階から、この日の先発を言い渡されていたという。家族や知人らが大勢、応援に駆けつけた中で披露した圧巻の投球。井端弘和監督は金丸投手の魅力について、賛辞を惜しまなかった。

「間違いなくボールのキレ。1番はコントロールだと思います。カウントが不利になってもストレートでファウルをとることができる。どの球種でも勝負球になる。非常にコンビネーションを大事にする。大学生でこのような投球というか、スタイルでいけるというところでは素晴らしいの一言ですね」


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愛知工業大・中村は自己最速タイの157キロに「アドレナリンがすごく出た」

 金丸投手の好投は大きな相乗効果を生み出した。3回から2番手で登板した中村優斗投手(愛知工業大)は「アドレナリンがすごく出た」と、先頭打者を相手にいきなり155キロをマーク。次打者の初球には自己最速タイの157キロを投じた。1イニングを完璧に投げきり、「金丸よりいいピッチングをしたいなと思っていました」と負けん気をのぞかせた。

「2人で3回を抑えようと話していた。結果的にパーフェクトに抑えられてよかったです」。大学生コンビの力投に応えるように、3番手以降の“プロ軍団”も意地で、完全を継続した。

 6日の試合前に右肩甲骨折が判明した宗山塁内野手(明治大)は残念ながら欠場したが、仲間の活躍が嬉しかった様子。第1戦は打撃で魅せ、第2戦には超美技を披露した西川史礁(みしょう)外野手(青山学院大)も含めた大学生3人の“抜擢組”について、「活躍を見ていて嬉しかったですし、大学で同じ代表としてきているので、そこに関しては誇らしい気持ち。プロの選手に大学生はレベルが高いと思わせてくれた」と胸を張った。

プロアマ混成チームで戦った2試合「これからの野球人生に繋げていきたい」

 2試合を終え、プロ選手は所属球団に、大学生はキャンパスに戻る。金丸投手は「吸収した色々なことをチームに伝えたい。これからの野球人生に繋げていきたい」。プロアマ混成のトップチームで貴重な経験と多くの学びを得た。

「最終的には日本を代表できるような投手になりたいと思っています。まずはチームで全国制覇を目指すのと、個人的にはプロにドラフト1位で行くということを目標に頑張っていきたいと思います」

 この2日間で一気に全国の野球ファンへ自らの存在を知らしめた。これからは「侍ジャパン」の肩書きに恥じぬプレーが求められるだろう。その中で金丸投手ら4人の大学生が経験を生かし、成長していくことが、井端監督があえてプロアマ混成チームで戦ったことの大きな意義となるはずだ。

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