侍ジャパン・万波中正が豪快ソロ披露 同僚も衝撃走った代表初アーチ「打った瞬間」

2023.11.18

大歓声が心地よかった。万波選手は柔和な表情を浮かべ、右翼スタンドへ頭を下げた。代表2戦6打席目で生まれた待望の初アーチ。「最高ですね。どうしても侍ジャパンで打っておきたいと思っていました。140点満点です」。ヒーローインタビューで声を弾ませた。

写真提供=Full-Count

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万波が4回に中越えソロ、井端ジャパンの2連勝に貢献「140点満点です」

 大歓声が心地よかった。万波選手は柔和な表情を浮かべ、右翼スタンドへ頭を下げた。代表2戦6打席目で生まれた待望の初アーチ。「最高ですね。どうしても侍ジャパンで打っておきたいと思っていました。140点満点です」。ヒーローインタビューで声を弾ませた。

 一振りで仕留めた。1点リードの4回先頭、185センチの大型左腕イ・ウィリ投手の甘く入った146キロ直球をバットに乗せた。あっという間にバックスクリーン中段まで飛んでいく1号ソロ。「打った瞬間にいった手応えがありました。相手も素晴らしい投手で、我ながらいい1本になったかなと思います」と満足げに振り返った。

 ほろ苦い思い出を払拭した。新人だった2019年8月14日の千葉ロッテ戦でプロデビュー。舞台は同じ東京ドームだった。初打席で3球三振するなど3打数無安打2三振。「今もはっきり覚えています。全く打てませんでした」。プロデビューで味わった屈辱から4年。世界デビューの地となった東京ドームで、豪快なアーチを描いた。


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広島東洋・坂倉も絶賛「思い切ってスイングできるのは強みだと思います」

 192センチ、96キロの長距離砲の一撃は、チームメートにも衝撃を与えた。佐藤輝明内野手(阪神)は「打った瞬間(にわかった)。素晴らしい打撃だったと思います。引き付けて打てるのはすごい」と目を細め、坂倉将吾捕手(広島東洋)も「思い切ってスイングできるのは強みだと思いますし、追い込まれてからも変化球についていく能力もある。僕はああいうふうな打撃はできないので、羨ましいなと思います」と絶賛した。

 一塁コーチャーズボックスの亀井善行外野守備・走塁コーチ(読売)には、異次元の弾道に見えたようだ。「なかなかいないよね。日本選手にはないパワーだった。(岡本)和真(内野手・読売)によく似ているね。和真もああいう感じで打つ」。通算206本塁打を誇る今季のセ・リーグ本塁打王と重ね合わせた。

 18日のオーストラリア戦を残し、19日の決勝進出を決めた。2017年に続く大会2連覇へ、万波選手は「(国際試合の)相手マジ強えなと思っています。なんとか勝てているのは自分たちの強さ。(同僚も)すごい選手ばかり。すごいと思うと同時に、自分も負けられないと思っています」。全ての経験を今後の成長に繋げていく。
 
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