侍ジャパン、7月と8月は国際大会が目白押し U-15代表は初の世界一、女子代表は6連覇を目指す

2018.7.2

野球日本代表「侍ジャパン」は2017年、各カテゴリーが国際大会で好成績を残した。そして、2018年も世界を舞台にした戦いがいよいよ本格的にスタート。7月、8月の2か月、各世代でワールドカップやアジア選手権が目白押しとなっている。

写真提供=Getty Images

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U-15代表は8月10日からW杯出場、女子代表も8月22日から決戦

 野球日本代表「侍ジャパン」は2017年、各カテゴリーが国際大会で好成績を残した。そして、2018年も世界を舞台にした戦いがいよいよ本格的にスタート。7月、8月の2か月、各世代でワールドカップやアジア選手権が目白押しとなっている。

 世界一を目指すのは、U-15代表と女子代表だ。U-15代表は8月10~19日にパナマで開催される「第4回 WBSC U-15ワールドカップ」に出場する。

 昨年11月上旬には、静岡で行われた「第9回 BFA U15アジア選手権」を5戦全勝で初制覇。さらに、同月下旬に松山で開催された「U-15 アジアチャレンジマッチ2017」も3連勝で優勝した。今年のワールドカップは、この「アジアチャレンジマッチ」を指揮した元読売の清水隆行氏が監督を務める。

 さらに、同大会でも清水監督を支えた徳元敏コーチ、堀田将司コーチが“続投”。そして、新たに清水監督と同じ読売出身で、メジャーリーグでのプレー経験もある高橋尚成氏がコーチとして加わった。世界を知る高橋コーチの存在は、間違いなく若き侍たちの力となるはずだ。

 日本は、いわきで開催された2016年の第3回大会では決勝で惜しくもキューバに敗れ、準優勝に終わった。初制覇に向けて、清水監督は3度のトライアウトを行い、全20選手を選出。世界の頂点を目指し、着々と準備を進めている。

 一方、絶対的王者として世界の頂点に君臨するのが、女子代表だ。2016年9月の「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」を制し、前人未到の5連覇を達成。2大会連続の全勝優勝で、2012年の第5回大会途中からワールドカップ21連勝を飾った。8月22日~31日に米国で開催される「第8回 WBSC 女子野球ワールドカップ」に挑む。

U-12代表はアジア連覇へ、大学代表や社会人代表の大会も

 第5回大会を除く4大会で日本を世界一に導いた大倉孝一前監督が前回大会終了後に退任。史上初の女性監督となる橘田恵氏が新指揮官に就任した。18歳以下のメンバーで臨んだ昨年9月の「第1回 BFA 女子野球アジアカップ」は見事に優勝。ワールドカップでどのような采配を見せるのか、注目が集まる。

 女子代表もすでに出場メンバーが決定。合宿を行い、チームを強化している。2大会連続ワールドカップMVPのエース右腕・里綾実投手や、主軸の川端友紀内野手、三浦伊織外野手ら豊富な経験を誇る選手、前回大会の優勝に貢献した田中露朝投手、船越千紘捕手、小島也弥外野手らがメンバー入り。2大会ぶりの出場となる出口彩香内野手も主力として期待される。最大のライバルは米国。地元開催で、第2回大会以来となる優勝に向けて並々ならぬ意気込みで臨んでくることが予想されるが、日本も負けていられない。

 また、アジアを舞台に2連覇を目指すのが、U-12代表だ。8月13日~19日に台湾で開催される「第10回 BFA U-12アジア選手権」に挑む。2016年12月に中国で行われた「第9回 BFA U-12アジア選手権」では、仁志敏久監督のもとで初優勝。決勝進出7度目での悲願達成で、仁志監督にとっては2大会目の指揮での初制覇だった。

 連覇となれば当然、初めてのことだ。昨年7月~8月に台湾で行われた「第4回 WBSC U-12 ワールドカップ」では4位に終わり、初の世界一には届かなかっただけに、3大会連続で指揮する仁志監督のもと、まずはアジアでその力を示したい。

 さらに、6月24日にメンバー24人が発表された大学代表は、侍ジャパンの先陣をきって「第42回日米大学野球選手権大会」(7月4~9日、米国)、「第29回ハーレムベースボールウィーク2018」(7月13~22日、オランダ)に立て続けに出場。社会人代表は、8月26日~9月1日にインドネシアで開催される「第18回 アジア競技大会」に挑む。こちらは2014年の前回大会では3位に終わっており、”リベンジ”を目指すことになる。

 9月にはU-18代表が出場する「第12回 BFA U18アジア選手権」、10月にはU-23代表が連覇を狙う「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」、そして11月にはトップチームの「2018 日米野球」が行われるなど、今年も“盛り沢山”の野球日本代表「侍ジャパン」。まずは、国際大会が次々と開催される7月、8月の各カテゴリーの戦いに注目が集まる。

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次回:7月9日20時頃公開予定

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