侍ジャパン、CPBL選抜チャイニーズ・タイペイに敗れ実戦2連敗も…小久保監督は「信じてます」
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む「侍ジャパン」は2月28日にCPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの壮行試合(ヤフオクドーム)に臨み、5-8で敗れた。投手陣が17安打を浴びて8失点。同25日の「2017 侍ジャパンオープニングマッチ」(KIRISHIMAサンマリン宮崎)でも福岡ソフトバンクに0-2で敗れたため、これで2連敗となったが、試合の中では明るい材料も。小久保裕紀監督は「(選手を)信じています」と前向きに話した。
写真提供=Getty Images
則本と牧田で計7失点も宮西や松井は好投、小久保監督は「良かった」と安堵
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む「侍ジャパン」は2月28日にCPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの壮行試合(ヤフオクドーム)に臨み、5-8で敗れた。投手陣が17安打を浴びて8失点。同25日の「2017 侍ジャパンオープニングマッチ」(KIRISHIMAサンマリン宮崎)でも福岡ソフトバンクに0-2で敗れたため、これで2連敗となったが、試合の中では明るい材料も。小久保裕紀監督は「(選手を)信じています」と前向きに話した。
この日の侍ジャパンは先発の則本昂大投手(東北楽天)が初回に4安打を浴びて1失点。打線が2回までに逆転に成功するも、3回には昨季の台湾リーグで史上最高となる打率.414をマークした王柏融外野手に則本が逆転2ランを浴びた。2番手の牧田和久投手(埼玉西武)も2イニングで4失点。6回には3番手の増井浩俊投手(北海道日本ハム)が押し出し四球を与え、計8失点となった。
ただ、4番手の宮西尚生投手(北海道日本ハム)は3者連続三振の快投。岡田俊哉投手(中日)も3安打を許しながら無失点に抑えると、9回は松井裕樹投手(東北楽天)が3者凡退の好投を見せた。宮西は小久保監督がブルペンの軸と考えている投手で、松井は25日の福岡ソフトバンク戦では1イニングを1安打1失点2四球と精彩を欠いていた。それだけに「宮西はよかった。松井は、25日は真っ直ぐがひっかかっていたけど、(この日は)キレも良かった」と安堵した様子だった。
3失点の則本や4失点の牧田についても「試したいこともあったと思う」と庇い、「結果は気にしていない」と明言。信頼は揺らいでいない。
指揮官は選手を信頼「信じてます。それだけです」
一方で、打線では今季ここまで実戦で15打数無安打と当たっていなかった中田翔内野手(北海道日本ハム)が9回にセンターオーバーの二塁打をマーク。平田良介外野手(中日)や松田宣浩内野手(福岡ソフトバンク)にもヒットが出た。そして、最大の収穫は菊池涼介内野手(広島)の好調ぶりだ。
福岡ソフトバンク戦で3安打をマークしていた菊池は、7回に右中間への2点三塁打を放つなど、2試合連続“猛打賞“。3本全てが長打という大活躍で打線を牽引した。「(好調の)要因は分からないけど、キャンプでしっかり準備してきたのが結果につながっている」。このように自信をのぞかせ、「(調子を)落とさないようにしっかり練習して、僕もみんな(の調子)が上がってくれると信じてます」と話した。
あとは1番を任されている山田哲人内野手(東京ヤクルト)、3番の坂本勇人内野手(読売)に当たりが出てくれば、しっかりと「打線」になるはず。本番までの残り3試合について、指揮官は「もちろん勝つに越したことはないが、負けた中にも収穫があるし、勝っても反省点はあるもの。しっかり(調子を)上げていくだけ」と話し、「(選手は)7日に向けて(調子が)上がってきますよ。信じてます。それだけです」と期待した。
本番まで残り1週間。結果は2連敗となっているものの、調子を取り戻してきた侍ジャパンの選手は増えてきているだけに、1日のCPBL選抜チャイニーズ・タイペイ戦では2017年初勝利を挙げたいところだ。
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