侍ジャパン、チャイニーズ・タイペイに逆転勝利 反撃の糸口は「菊池のバント」

2016.3.7

侍ジャパン日本代表が6日に京セラドーム大阪で行われた「日本通運presents 侍ジャパン強化試合」でチャイニーズ・タイペイに9-3で快勝し、2連勝で強化試合を終えた。序盤は安打が出ず苦しい展開となったが、機動力を生かした攻撃で試合の流れを変えた。

写真提供=Getty Images

写真提供=Getty Images

侍ジャパンがチャイニーズ・タイペイに連勝、機動力を生かし流れを変える

 侍ジャパン日本代表が6日に京セラドーム大阪で行われた「日本通運presents 侍ジャパン強化試合」でチャイニーズ・タイペイに9-3で快勝し、2連勝で強化試合を終えた。序盤は安打が出ず苦しい展開となったが、機動力を生かした攻撃で試合の流れを変えた。

 試合は両先発の好投で、2回までは両チーム合わせて出した走者は1人のみと、静かな立ち上がりとなった。

 先制したのはチャイニーズ・タイペイ。3回、日本先発の武田翔太(福岡ソフトバンク)が、自らのミスも絡んだ1死一、三塁のピンチを迎え、2死後にダブルスチールで先制点を許した。3イニングを1安打に抑えた武田だったが「少し慌てた」と、失点を悔やんだ。

 小久保裕紀監督の「時期を考えても、全員を試合に出したい」という方針で、前日5日から大幅にメンバーを入れ替えた打線は、デトロイト・タイガースでプレー経験のあるチャイニーズ・タイペイ先発の倪福徳に3回まで無得点に抑えられた。

 しかし、先制された直後の4回、この回から登板したチャイニーズ・タイペイ2番手の潘威倫に対して、先頭打者の菊池涼介(広島東洋)がセーフティバントを敢行。これが連続悪送球を誘い、菊池は一気に三塁まで進塁した。その後、4番に入った筒香嘉智(横浜DeNA)が「最低限のことができた」と、センターに犠牲フライを放ち、すぐに同点に追いついた。

 続く5回には、1死からヒットで出た今宮健太(福岡ソフトバンク)がすかさず二盗を決め、銀次(東北楽天)のタイムリーで1点勝ち越し。さらに丸佳浩(広島東洋)もタイムリーを放ち、3-1とリードを広げた。9回には筒香の2ランなどで一挙6点を奪い、最後にビッグイニングを作った。

 投手陣は西勇輝(オリックス)が2イニングで4三振の快投を見せ、その後の3投手も完璧な投球見せた。9回に西野勇士(千葉ロッテ)が2点を失ったが、試合の大勢に影響はなかった。

 試合後の小久保監督は「菊池のバントで流れが変わった。今日は足を使った攻撃が、いい方向に出た」と満足そうだった。2連勝と最高の形で強化試合を終えた選手に対して、最後は「代表選手のみんなは、自分のチームでは主力選手、若手の手本になって欲しいし、自身はキャリアハイを目指してシーズンを戦って欲しい」とエールを贈り、会見を終えた。

記事提供=Full-Count
写真提供=Getty Images

NEWS新着記事