連覇なるか 侍ジャパンU-23代表、20日から「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」出場
野球日本代表「侍ジャパン」のU-23代表は、10月19日~28日(日本時間10月20日~29日)にコロンビアのバランキージャで開催される「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」に出場する。2016年10月~11月に開催された第1回大会では、斎藤雅樹監督(現読売1軍投手総合コーチ)の元で初代王者に輝いた日本。今大会は、トップチームの指揮官でもある稲葉篤紀監督が率い、連覇を目指す。
写真提供=Getty Images
トップチームの稲葉監督が指揮、メンバーには注目の若手が集結
野球日本代表「侍ジャパン」のU-23代表は、10月19日~28日(日本時間10月20日~29日)にコロンビアのバランキージャで開催される「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」に出場する。2016年10月~11月に開催された第1回大会では、斎藤雅樹監督(現読売1軍投手総合コーチ)の元で初代王者に輝いた日本。今大会は、トップチームの指揮官でもある稲葉篤紀監督が率い、連覇を目指す。
第1回大会では、スーパーラウンドでパナマ相手に1敗を喫したものの、韓国、メキシコといったライバルを撃破。決勝では、大会2度目の対戦となったオーストラリアに10-3で快勝し、頂点に立った。真砂勇介外野手(福岡ソフトバンク)がMVPとベストナインに輝き、武田健吾外野手(オリックス)もベストナインに。また、植田海内野手(阪神)は最多盗塁を記録した。
層の厚い福岡ソフトバンクでプレーする真砂外野手は翌2017年に1軍デビュー。今季は1試合の出場にとどまったものの、2軍では78試合出場で打率.275、9本塁打、31打点をマークした。また、武田外野手は2016年の10試合から2017年には97試合へと出場数を伸ばし、植田内野手も2016年の1試合から2017年は13試合、2018年は103試合と出場機会を大幅に増やした。
プロ入り間もない有望株が揃い、1軍定着、そして、スター選手への“登竜門”となる大会。今回も、千葉ロッテのドラフト1位ルーキーの大砲・安田尚憲内野手、守備に定評のある東北楽天のドラフト6位ルーキー・西巻賢二内野手、横浜DeNAのドラフト5位ルーキー櫻井周斗投手といった、高卒1年目の選手がメンバー入りした。
また、投手陣では千葉ロッテの2015年ドラフト3位左腕・成田翔投手、東京ヤクルトの2016年ドラフト1位左腕・寺島成輝投手、東北楽天の2017年ドラフト1位右腕・近藤弘樹投手ら注目度の高い選手が選出。野手でも、今季1軍で出場した東北楽天の内田靖人内野手、堀内謙伍捕手、育成契約ながら圧倒的なスピードが高く評価されている福岡ソフトバンクの周東佑京外野手らが名を連ねた。社会人チーム所属の選手も5人含まれており、NPB球団の選手たちとどのように“融合”するかにも注目が集まる。
メジャーリーガーを多く輩出する強豪国が出場
若い選手たちにとって、過酷な環境が予想されるコロンビアでの開催が貴重な経験となることは間違いない。さらに、もう1つのメリットはトップチームの稲葉監督が指揮を執るということ。好プレーを見せることができれば、当然ながらアピールになる。“一芸”を持つ選手が、トップチームでも武器になると判断されれば、将来の抜擢につながるかもしれない。稲葉監督だけでなく、建山義紀コーチもトップのコーチを兼務しており、投手陣はいいところを見せたい。
日本はオープニングラウンドでグループAに入り、19日(同20日)に南アフリカ、20日(同21日)にチャイニーズ・タイペイ、21日(同22日)にメキシコ、22日(同23日)にオランダ、23日(同24日)にコロンビアと対戦。ここで3位以内に入れば、韓国、オーストラリア、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、チェコが入ったグループBの上位3チームとスーパーラウンドで対戦し、上位2チームが決勝、3、4位チームが3位決定戦に進むことになる。
オープニングラウンドでは、同じアジアのチャイニーズ・タイペイに加え、メキシコ、オランダ、コロンビアといった国からメジャーリーガーの卵が出てくる可能性がある。グループBも、ライバルの韓国に加えて、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国も一流メジャーリーガーを多く輩出してきた強豪国。どこが勝ち上がってきても、厳しい戦いが予想される。
前回大会では、試合を重ねるごとに成長し、たくましくなっていった若き侍ジャパン。今回も地球の裏側のコロンビアの地で再び頂点まで駆け上がることに期待したいところだ
【了】
記事提供=Full-Count
写真提供=Getty Images
次回:10月22日20時頃公開予定