代表経験は「いいことにしかならない」 福留孝介を成長させた「怖さ」とは

2020.3.2

プロ22年目、43歳を迎える年になってもなお、阪神を代表する選手としてチームを牽引し続けるのが、福留孝介外野手だ。名門・PL学園高校から日本生命を経て、1998年ドラフトでは逆指名で中日に入団。2008年からは海を渡って戦いの場をメジャーリーグへと移し、シカゴ・カブスなどで5シーズンを過ごした。阪神に加わったのは2013年から。好守好打の野手として活躍し続け、ここまで日米通算2395安打、322本塁打、1240打点の好成績を記録すると同時に、NPBでは首位打者2度、ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞5度、MVP1度と輝かしい受賞歴を誇る。

写真提供=Full-Count

写真提供=Full-Count

日本代表として4度、国際大会に出場 「経験は間違いなく生きている」

 プロ22年目、43歳を迎える年になってもなお、阪神を代表する選手としてチームを牽引し続けるのが、福留孝介外野手だ。

 名門・PL学園高校から日本生命を経て、1998年ドラフトでは逆指名で中日に入団。2008年からは海を渡って戦いの場をメジャーリーグへと移し、シカゴ・カブスなどで5シーズンを過ごした。阪神に加わったのは2013年から。好守好打の野手として活躍し続け、ここまで日米通算2395安打、322本塁打、1240打点の好成績を記録すると同時に、NPBでは首位打者2度、ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞5度、MVP1度と輝かしい受賞歴を誇る。

 長いキャリアを送る中で福留選手の成長を促したのが、4度の日本代表経験だ。五輪には社会人時代の1996年アトランタ大会、中日時代の2004年アテネ大会に2度出場。「ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)」には2006年の第1回大会、2009年の第2回大会に出場し、チームの主力として2度の世界一に貢献した。

期待の大きさに感じる「怖さ」も… 「怖さを覚えることも含めて、いい経験です」

 日の丸を背負って臨む国際大会では、短期決戦が持つ独特の緊張感を味わった。普段は別のチームで戦う選手たちが「優勝」という1つの目標に向かって結束し、集中力を高める。日本代表として戦った4大会の経験は、今なお大いに生きている。

「もちろん。短期決戦だったり一発勝負だったり、そういう緊張感はレギュラーシーズンを戦う中では、なかなか経験することはできないから。そういう経験は間違いなく生きていると思います」

 野球の競技人口減少が叫ばれて久しいが、日本における野球人気はいまだ根強い。国民が抱く強豪国としての誇りの大きさは、日本代表に寄せられる期待の大きさに反映される。大きな期待を一身に背負って臨む大会では「怖さ」も感じるという。

「怖さを覚えることも含めて、いい経験です。怖さがあるから、いい緊張感やいいパフォーマンスを出せるかもしれませんし、勝った時の喜びも格別なものになるんだと思います」

成長を促す代表の舞台 「チャンスがあれば経験してほしい」

 近年では、WBCの2年後に「プレミア12」が開催されたり、海外の代表チームと強化試合を行ったり、野球日本代表「侍ジャパン」として国際試合を戦う機会が増えている。選手にとっては代表入りするチャンスが増えていることにもなるが、福留選手はぜひ一度味わってほしい経験だという。

「チャンスがあれば経験してほしいですね。だって、野球選手であれば全員ができるという経験ではないので。あの独特の雰囲気は、選手としていい経験にしかなりませんから」

 球界最年長野手と呼ばれても第一線で活躍し続ける姿こそ、これまで積んだ様々な経験が福留選手の大きく成長させた証なのかもしれない。

記事提供=Full-Count
写真提供=Full-Count

NEWS新着記事