侍ジャパンU-15代表、フィリピンに大勝で2戦連続コールド勝ち 3回一挙7得点

2017.11.3

静岡県伊豆市・志太スタジアムで開催されている「第9回 BFA U-15アジア選手権」は2日、大会2日目を迎え、侍ジャパンU-15代表はフィリピンと対戦。0-0の4回に7点を奪うなど10-0の5回コールド勝ちで、2連勝を飾った。

写真提供=Getty Images

写真提供=Getty Images

第2戦フィリピン戦で10得点、5回コールド勝ち

 静岡県伊豆市・志太スタジアムで開催されている「第9回 BFA U-15アジア選手権」は2日、大会2日目を迎え、侍ジャパンU-15代表はフィリピンと対戦。0-0の4回に7点を奪うなど10-0の5回コールド勝ちで、2連勝を飾った。

 香港との初戦を26-0の4回コールドで圧勝した日本。この日は一転、フィリピンの先発左腕を打ちあぐね、3回まで走者を出しながらも得点できない苦しい展開となった。「昨日、大量得点し、どこかで取れるのではないかという気持ちもあったと思う。また、人に背中を押されて、ギアを上げていくことはできるが、自分で上げることが難しい。こっち(指導者)が乗せないと」と伊藤将啓監督。一塁コーチャーをコーチから選手に変え、ベンチの雰囲気を変えた4回に均衡が破れた。

 この回、先頭の4番・平尾柊翔(埼玉・大石南中)が四球を選ぶと、5番・加藤陸久(神奈川・文命中)への2球目で盗塁。無死二塁とし、初戦で4打数4安打6打点と大当たりだった加藤の打球はセンターへ。相手中堅手が飛びついたが捕球できず、外野を転々とする間に加藤もホームイン。流れを変える先制のランニング2ランホームランになった。

 その後も、内野手の間にフライが落ちたり、四死球が絡んだりして満塁とし、野選や内野ゴロの間に加点。相手のエラーも絡んで一挙、7点を奪った。

 5回には3つの四球で1死満塁から2番・功刀史也(山梨・白根巨摩中)が中前に2点適時打を放つと、さらにパスボールで追加点。4、5回で計10点を挙げ、10-0の5回コールドでゲームセット。2試合連続のコールド勝ちで連勝した。

先発・濵田も走者背負いながら力投「ずっと緊張していた」

 投げては、先発・濵田世(高知・高知中)が先頭打者にヒットを打たれるなど、走者を背負う場面が多かったが、要所を締めた。開幕前日にこの日の先発を告げられ、「ずっと緊張していた」という。マウンドに立っても緊張は解けず、「腕が振れなかった。甘いコースは捉えられたので、甘いコースに投げないようにと思って投げたらボールが多くなってしまった」と反省を口にした。

 それでも、味方打線の援護がない中、スコアボードにゼロを並べ、「点を取られなかったところは良かった」と踏ん張った。4回に待望の得点が入り、その裏は本来に近い投球ができた。5回は寺西成騎(石川・根上中)が2つの三振を奪って、3者凡退に抑えた。

 2試合を終えたが、日本のチーム同士で戦う時とは違う雰囲気にまだ慣れていない。国際大会のマナーやストライクゾーンの判定に戸惑ったり、相手の間合いに合わせてしまったり。「間を支配しているようで支配されているというか、今日はそんな感じがすごくあったなと思います」と伊藤監督。攻撃でも、サインミスがあるなど、かみ合わない部分があった。

 指揮官は「コーチにベンチで声を出してもらい、盛り上げてもらって、(4回に)たまたま点が入った。何も技術は変わっていないけど、何か1つで変わるよね、ということを確認したい」と話した。3日は3連覇中のチャイニーズ・タイペイと対戦。今大会、最大のヤマ場を迎える。

記事提供=Full-Count
写真提供=Getty Images

NEWS新着記事