侍ジャパン社会人代表、アジア選手権2戦目はパキスタン戦、石井監督「気持ちを前面に出す」

2017.10.3

侍ジャパン社会人代表が出場する「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)。大会2日目となる3日、日本はパキスタンと対戦する。香港との初戦は30-0の大差で5回コールド勝ち。初戦で作った流れを持って、2戦目も勝利を狙う。

写真提供=Getty Images

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香港戦で5安打5打点の山内「チームに勢いがついた」

 侍ジャパン社会人代表が出場する「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)。大会2日目となる3日、日本はパキスタンと対戦する。香港との初戦は30-0の大差で5回コールド勝ち。初戦で作った流れを持って、2戦目も勝利を狙う。

 香港戦は、初回に9点、2回には打者22人で18点を挙げるなど、21安打12四死球で30得点を奪って快勝を収めた。立ち上がりから一方的な試合展開となったが、日本の打者はしっかりとボールを見極め、ストライクや失投は逃さなかった。一発勝負の社会人野球で鍛えられた高い集中力と技術力が圧勝に繋がったのだろう。

 2回に代打で走者一掃のスリーベース、次の打席では右中間へ2ランを放った神里和毅外野手(日本生命)は「絞りづらいところはあるが、自分が打ちたいところで待っていれば大丈夫。そこで集中力を切らさないようにとは思っていました」と振り返った。

 投げては、谷川昌希(九州三菱自動車)、平尾奎太(Honda鈴鹿)、渡邉啓太(NTT東日本)の3投手が完封リレー。2安打は記録されたが、高いバウンドや太陽で打球を見失うなど不運な当たりだった。

 予選ラウンド2戦目の相手はパキスタンだ。パキスタンは2日の初戦で中国と対戦予定だったが、中国が出場を辞退したため、日本戦が今大会初のゲームとなる。WBSC野球世界ランキングでは日本が1位なのに対し、パキスタンは70か国中26位だが、近年、国内での野球人気は高まってきているという。

 パキスタンの戦力についての情報は乏しいが、日本は自分たちのスタイルを貫くだけだ。初戦で5安打5打点と大暴れした8番・山内佑規捕手(東京ガス)は「チームに勢いがついたと思う。これを生かすも殺すも選手たち次第。次の試合に向けてしっかり準備したいと思います」と気を引き締めた。石井章夫監督は「いろんな選手を出したい。この国際大会で勝つという気持ちを前面に出し、頑張りたい」と勝利を誓う。

 世界ランキングに差があり、すでに1試合を戦ったことを考えても、日本は有利な状況にあると言えそうだが、2大会ぶりの優勝に向け、パキスタン戦も気を抜かずに挑んでいく。

【了】

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