今年も国際大会が目白押し 各世代の侍ジャパンは頂点に輝けるか

2016.5.30

世界としのぎを削ってきた侍ジャパンは、今年も国際試合が目白押しだ。

写真提供=Getty Images

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すでにトップチームが強化試合で2連勝、今年注目の大会は?

 トップチームを頂点にして社会人、U-23(U-21)、大学、U-18、U-15、U-12、そして女子野球日本代表を含むと全ての世代の野球日本代表が集う侍ジャパン。2年前の11月にはNPBおよびプロ野球12球団が出資して「株式会社NPBエンタープライズ」も設立され、各世代の代表チームをバックアップしてきた。

 世界としのぎを削ってきた侍ジャパンは、今年も国際試合が目白押しだ。すでに小久保裕紀監督率いるトップチームが3月に「日本通運 presents 侍ジャパン強化試合 日本vsチャイニーズ・タイペイ」を実施。強化試合2試合ではナゴヤドームでの第1戦を5-0、京セラドーム大阪での第2戦を9-3と2連勝し、幸先のいいスタートを切った。

 それに続くのは鹿取義隆監督が指揮する侍ジャパンU-15代表。7月29日から8月7日の日程で「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ 2016 inいわき」(福島県いわき市)が控えている。

 同大会は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する隔年開催の世界大会で、15歳以下の各国、地域の代表チームが参加。2012年にメキシコで行われた第1回大会では日本は開催都市の政情不安により派遣を見送ったが、続く2014年の第2回大会(メキシコ)は同じく鹿取監督率いる代表チームが参加し、7位となった。今回は初の地元開催であり、日本は予選リーグで韓国、キューバ、オーストラリア、チェコ、コロンビアと同組のグループAに。初の世界一に向けて、すでに各地でトライアウトが始まっている。

 そのすぐ下の世代となる侍ジャパンU-12代表も12月7日から同13日の日程で国際大会を戦う。「第9回BFAアジア選手権」(中国広東省)だ。

 仁志敏久監督率いる同代表は昨年、「第3回WBSC U-12ワールドカップ」(台湾)に出場し、予選リーグB組3勝2敗で3位突破。スーパーラウンドでは0勝3敗でアメリカ、チャイニーズ・タイペイ、ニカラグア、キューバ、ベネズエラに次ぐ6位だった。2014年の「第8回BFA 12Uアジア選手権」では全国の野球少年を対象にインターネット上で代表選手を募集するなどユニークな試みも行い、本大会ではチャイニーズ・タイペイに次ぐ2位に。今大会は当然、優勝が期待されている。

 また、侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」は9月3日から同11日まで韓国・釜山で開催される「第7回 WBSC 女子ベースボールワールドカップ」に出場を予定。今大会は5連覇がかかっており、大倉孝一監督のもと、すでに代表候補選手を24人まで絞り、代表選考を兼ねた高知合宿を実施した。初代表を狙うナックルボーラ―の吉田えり投手(石川ミリオンスターズ)らが強い意気込みを見せている。

 その他、社会人代表は「ワールドベースボールチャレンジ」(カナダ、8月12日~20日)、侍ジャパンU-23代表は「第1回 WBSC U-23 ワールドカップ」(メキシコ、10月28日~11月6日)、大学代表は「第40回日米大学野球選手権大会」(新潟・東京・静岡、7月12日~17日)、侍ジャパンU-18代表は「第11回BFA U-18 アジア選手権」(台湾台中、8月30日~9月4日)を戦うなど、夏から年末にかけて注目の大会が間断なく続く。そしてトップチームも11月には再び強化試合を行う予定だ。

 今年、全ての各世代で「世界最強」を目指すの侍ジャパンたちが、今年、国際舞台でどのような飛躍を遂げるのか。その戦いから目が離せない。

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