侍ジャパン、水谷の先頭V弾でオランダに快勝 宮城ら6投手で“完璧リレー”成功
野球日本代表「侍ジャパン」は5日、京セラドーム大阪で行われた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」に5-0で勝利した。初回に水谷瞬外野手(北海道日本ハム)の先頭打者アーチで先制すると、投手陣がオランダ打線を1安打に封じ、完封勝利を収めた。

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1年後のWBCに向けた強化試合で勝利…井端監督が水谷を絶賛「トップクラス」
野球日本代表「侍ジャパン」は5日、京セラドーム大阪で行われた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」に5-0で勝利した。初回に水谷瞬外野手(北海道日本ハム)の先頭打者アーチで先制すると、投手陣がオランダ打線を1安打に封じ、完封勝利を収めた。
一振りで緊張感を和らげた。初回、1番打者の水谷選手は相手先発のケビン・ケリー投手が投じた2球目を強振すると、バックスクリーン左に飛び込む先頭打者弾を放った。いきなりのアーチに、スタジアムは大歓声に包まれた。
井端弘和監督は「練習から緊張している選手が多かったんですけど、いざプレーボールがかかったら(緊張が)だいぶほぐれていました。まず(水谷の)先頭打者ホームランがいい勢いをつけてくれたのかなと思います」と、侍初選出の23歳を称えた。
1番で起用した水谷選手について指揮官は「(打席での)構えはシンプル。じっとしてパンとバットが出てくる。確率をさらに上げてくれると、間違いなく球界でもトップクラス」と絶賛を止めなかった。
6回に二塁打絡めて2点追加、期待の長打に井端監督「非常に有効」
その後は無得点が続くも、6回に先頭の万波中正外野手(北海道日本ハム)が二塁打で出塁し、2死満塁から高部瑛斗外野手(千葉ロッテ)が左前へ運び、2点を追加。指揮官も「次の得点も二塁打から。(長打は)非常に有効」と大きく頷いた。
8回には先頭の廣瀬隆太内野手(福岡ソフトバンク)が左安打で出塁し、ワイルドピッチで無死二塁となったところから細川成也外野手(中日)が左前適時打、1死後に海野隆司捕手(ソフトバンク)にも右翼線への適時二塁打が飛び出し、試合を決定づけた。
投手陣は6投手の継投で完封リレーに成功。先発した宮城大弥投手(オリックス)は予定されていた3回を4奪三振でパーフェクト。その後は塹江敦哉投手(広島東洋)、橋本侑樹投手(中日)、今井達也投手(埼玉西武)、石井大智投手(阪神)、常廣羽也斗投手(広島東洋)が繋いだ。
2026年WBCのメンバー入りを目指し、若き侍戦士たちがアピール合戦
指揮官は「塹江はボールも速かった。(相手の)左打者も苦戦していた」と評価する。また、5番手で登板した石井投手には「表情ひとつ変えずに(能力を)発揮する投手。(ボールが)見た目より速く相手打者も見えたのかなと思います」と納得の表情だった。
井端監督が率いる侍ジャパンは、昨年11月の「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」決勝でチャイニーズ・タイペイに敗れて準優勝。国際大会の連勝が「27」でストップしていたが、この日の勝利は、来春の「WORLD BASEBALL CLASSIC™」(WBC)で日の丸を背負うべく、若き侍たちがアピール合戦を繰り広げた意味ある1勝となった。
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