プレミア12がいよいよ開幕! 井端監督率いる侍ジャパン、初戦は13日豪州戦

2024.11.4

日本シリーズ、ワールドシリーズの興奮冷めやらぬ11月9日、いよいよ「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(以下プレミア12)が開幕する。オープニングラウンドはメキシコと日本/台湾を舞台に、6チームずつ2グループに分かれて行われ、各グループの上位2チームが21日から東京ドームで始まるスーパーラウンドに進出。24日には“世界一”の称号をかけた決勝戦が行われる。

写真提供=Getty Images

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WBSC世界ランキング上位12チームが目指す世界の頂点

 日本シリーズ、ワールドシリーズの興奮冷めやらぬ11月9日、いよいよ「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(以下プレミア12)が開幕する。オープニングラウンドはメキシコと日本/台湾を舞台に、6チームずつ2グループに分かれて行われ、各グループの上位2チームが21日から東京ドームで始まるスーパーラウンドに進出。24日には“世界一”の称号をかけた決勝戦が行われる。

 今大会に出場するのは、昨年12月31日時点でWBSC世界ランキングの上位12位となったチーム。日本は韓国、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリアと同じグループBに振り分けられ、13日にバンテリンドームでオーストラリアを相手に初戦を戦う。そこから舞台を台湾へ移し、15日は韓国、16日はチャイニーズ・タイペイ、17日はキューバ、18日はドミニカ共和国と対戦。まずは強豪揃いのグループBで上位2チームとなることを目指す。

若手多数起用もWBC優勝メンバー5人を揃え「バランスいい構成に」

 大会2連覇の懸かる野球日本代表「侍ジャパン」を率いるのは井端弘和監督。2026年に開催予定の「WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)まで就任が決まっている指揮官が目指すのは、「優勝」と同時に「長く日本の野球が強くあり続ける」ためのチーム作りだ。「若い選手が出てくることは日本の野球が強くあり続けるために必要なこと」と話し、10月9日のメンバー発表時には五十幡亮汰外野手(北海道日本ハム)や才木浩人投手(阪神)ら10人を初選出。その後、8選手の入れ替えがあり、最終的には12人が初めて代表ユニホームに袖を通すことになった。

 フレッシュな面々をバックアップするのが、国際大会の優勝経験メンバーだ。戸郷翔征投手(読売)や牧秀悟内野手(横浜DeNA)ら第5回WBC優勝メンバーが5人、そして昨年11月に開催された「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(以下アジチャン)優勝メンバーからは9人を選出。ペナントレースとはひと味違う短期決戦。その戦い方を知る経験者たちが若手選手を牽引するチームについて、井端監督は「バランスいい構成になりました」と納得の様子。そして「目標は世界一連覇すること。そのために1つになること。日本を背負って選ばれたというところでは行動、言動をしっかりやってくれたらと思います」と期待を込めた。


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投手陣は13人すべてが20代、打線はスピード+長打に期待

 当初、打線の中核を担うと予想されていた岡本和真内野手(読売)が左第五腰椎分離症で出場を辞退することとなったが、侍常連メンバーとなった牧選手に加え、栗原陵矢内野手(福岡ソフトバンク)、森下翔太外野手(阪神)、清宮幸太郎内野手(北海道日本ハム)ら長打を狙える打者は多い。五十幡選手や辰己涼介外野手(東北楽天)、源田壮亮内野手(埼玉西武)らが持つスピードも折り紙付き。井端監督がどのような打線を組むかも注目の1つだろう。

 13人すべてが20代という投手陣でエースの期待が寄せられるのが、先発陣ではWBC優勝を知る戸郷投手や高橋宏斗投手(中日)、ブルペンでは今季29セーブ、防御率0.88の成績を残した大勢投手(読売)だ。ここに今季大きな飛躍を遂げた井上温大投手(読売)、藤平尚真投手(東北楽天)、3年連続で防御率1点台とした才木投手らが加わり、バラエティ豊かな継投パターンを築くことが可能となった。

侍ジャパンは13日オーストラリア戦で開幕

 10月29日から事前合宿「侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2024」を行い、チームとしての結束を強めてきた井端ジャパンはまず、9、10日にバンテリンドーム ナゴヤで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」を戦う。ヨーロッパで成長著しいチェコ代表を相手に最終調整を行い、いよいよ本番、13日にプレミア12初戦・オーストラリア戦に臨むことになる。

 昨年11月、初采配を振ったアジチャンで全勝優勝を飾った後、井端監督は2026年のWBC、2028年のロサンゼルスを見据えながら「プレミア12をステップとして有意義に使わないといけません」と話していた。長く世界で勝ち続けられる日本であるために、経験を重ねながら優勝を狙うプレミア12。戦いの火蓋はまもなく切って落とされる。

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