井端ジャパンが3連勝で予選通過 豪州に8回コールド勝利で19日決勝へ弾み
「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」予選リーグ3日目が18日に東京ドームで行われ、井端弘和監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」はオーストラリアに10-0で8回コールド勝ち。3戦全勝で予選通過を果たし、19日に大会2連覇をかけた決勝戦に臨む。
写真提供=Full-Count
先発・早川は5回パーフェクトの快投「負けじと頑張りました」
「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」予選リーグ3日目が18日に東京ドームで行われ、井端弘和監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」はオーストラリアに10-0で8回コールド勝ち。3戦全勝で予選通過を果たし、19日に大会2連覇をかけた決勝戦に臨む。
先発の早川隆久投手(東北楽天)が、快刀乱麻の快投を演じた。いきなり初回先頭のリアム・スペンス内野手にファウルで粘られ、11球をかけて左飛に打ち取ったが、2回からペースを上げる。この日は左翼で出場した4番のアレックス・ホール捕手をチェンジアップ3球で空振り三振。5番のクレートン・キャンベル内野手を中飛に仕留めると、最後はルーク・スミス内野手も3球三振に斬り、クリーンナップを一掃した。
3回は下位打線を3者三振と寄せ付けず、4回も3者凡退。結局、5回を投げて無安打無四球7奪三振無失点。1人の走者も許さずに、パーフェクトで抑え切った。
「前日に隅田(知一郎)投手(埼玉西武)がいい投球をしてくれたので、負けじと頑張りました」
初戦のチャイニーズ・タイペイ戦に先発した1歳下の赤星優志投手(読売)が5回途中まで3安打無失点と好投。前日の韓国戦でも同じく1歳下の隅田投手が7回3安打無失点に抑えたことが刺激となり、相乗効果を生んだようだ。
2番手の吉村貢司郎投手(東京ヤクルト)も6回先頭から打者5人を抑え、7回2死までパーフェクトを継続。3番手の佐藤隼輔投手(埼玉西武)は1安打2四球で満塁のピンチを招いたが、得点は許さなかった。
試合後、井端監督が「この大会に入ってから投手陣が非常に頑張ってくれている。いい流れで明日の決勝戦に臨めるのではないかと思います」と手応えを口にした通り、予選リーグ3試合でわずか1失点と安定感が際立っている。
井端監督は大会2連覇へ意気込み「全員で勝ちにいきたい」
一方、打線は前日までの2試合で3番を務めていた森下翔太外野手(阪神)、4番の牧秀悟内野手(横浜DeNA)を休ませ、ガラリとオーダーを替えて臨んだ。
この日、3番に抜擢された小園海斗内野手(広島東洋)は早速、初回無死一、二塁の好機でセンター前へ先制タイムリー。3回には、前日バックスクリーン弾を放った4番の万波中正外野手(北海道日本ハム)が期待に応える。1死二、三塁で打席に立つと、捕逸で2点目が入った後、カウント2-0から真ん中低め145キロ速球を右翼手の頭上を越える三塁打として、3点目をもぎ取った。
その後も、今大会初出場した1番の藤原恭大外野手(千葉ロッテ)が3安打2打点の活躍。「これまで出場がありませんでしたが、しっかり準備してきたので『やってやるぞ』という気持ちでした」と大暴れした。日本は8回までに13安打で10得点を記録。大会規定によりコールドゲームとなり、3連勝で決勝進出を飾った。
予選リーグ3試合で登録野手14人全員が打席に立った。井端監督は「まだ出ていなかった選手を出して、経験させることができたのは良かった」と頷くと、「この大会の目標は、全員がヒットを打って終わること。まだ(ヒットが)出ていない選手もいるが、こういう舞台で打席に立ったことを次に生かしてほしい」と鼓舞した。
投手陣も登録12人のうち、決勝戦に先発予定の今井達也投手(埼玉西武)を除く全員がマウンドに上がった。大会の雰囲気に慣れた状態で、決勝戦はブルペンで控えることになる。井端監督は「決勝は総力戦。全員が投げるつもりで準備してくれると思いますし、全員で勝ちにいきたいと思います」と必勝プランを明かした。
「明日はプロ野球の今季最後の試合にもなるので、いい締めくくりをして、ファンの皆さんに優勝を届けたい」と意気込んだ指揮官。2017年に稲葉篤紀氏が監督、井端監督がコーチを務めた第1回大会に次ぐ優勝は、もうすぐそこにある。
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