侍ジャパンU-15代表、パナマ破り決勝進出 初優勝かけてキューバと決戦へ
6日に行われた「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」のスーパーラウンド3戦目。勝てば1位で決勝戦進出が決まるゲームで日本はパナマに2-1で競り勝った。
写真提供=Getty Images
随所に好プレー見せた侍ジャパンU-15代表、鹿取監督「褒めてあげたい」
6日に行われた「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」のスーパーラウンド3戦目。勝てば1位で決勝戦進出が決まるゲームで日本はパナマに2-1で競り勝った。
攻めと守りがガッチリ噛み合った。1回表の守りで2死からショート・近藤大樹が三遊間の当たりに横っ飛び。素早く一塁に送球し、アウトにした。いい流れで攻撃へ入ると、1死から2番・稲生賢二が両翼100メートル、中堅122メートルの広い、いわきグリーンスタジアムで柵越えのソロ本塁打を放ち、先制した。
2回には、2死から相手の失策で星子海勢が出塁。岡田幹太が死球で2死一、二塁とすると、9番・田口夢人の打球は逆らわずにライトへ。二走・星子が本塁に激走し、生還した。
4回には2死から二塁打を浴び、失策で1点を返されたものの、日本は堅い守りを随所に見せた。外野手は大きな当たりにもしっかり追いついてキャッチ。9回には、四球とエラーで走者をため、犠打で1死二、三塁のピンチに。それでも、セカンドを守る田口が2度、ライトに抜けそうな打球を好捕し、ホームへの生還を許さなかった。
鹿取義隆監督は「みんな、こういう展開は初めてだったと思う。かなりしびれる中でのゲームだったのではないか。守備でうまいプレーがたくさんあった。点は取られたが、レベルの高い守備の内容だったので褒めてあげたい」と賛辞を贈った。それでも、初回の稲生のホームランから大振りになる打者が多く、「そこは一生懸命、制しました」と注意も忘れなかったようだ。
5日は気迫を前面に出して向かってきたアメリカに敗れ、指導スタッフから「気持ちを出してアメリカのようにやってみろ」と言われた侍ジャパンU-15代表。この日の朝も喝を入れられて臨んだ試合で接戦をものにした。「これを勝てたことは(選手にとって)大きな自信になったのではないか」と鹿取監督はうなずいた。
目指してきた世界一まであと1勝。7日は予選リーグで破っているキューバとの決勝戦だ。「ここまで選手が頑張ってきたので、明日も選手を頼っていきます」と鹿取監督。コールド勝ちあり、接戦あり、敗戦もあり……。1戦ずつたくましく成長してきた若き侍ジャパンの精鋭20名。ラストゲームも全力を尽くし、金メダルを首にかける。
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