ドラフトを賑わせた侍ジャパン経験者たち 1位指名のうち8人が代表としてプレー

2022.10.24

今年も“運命の日”に各地でドラマが巻き起こった。10月20日に東京都内のホテルで「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催され、支配下選手として69人、育成選手として57人、合計126人が指名を受け、NPB入りの切符を手に入れた。

写真提供=Full-Count

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読売の浅野外野手、東北楽天の荘司投手らが1位指名受ける

 今年も“運命の日”に各地でドラマが巻き起こった。10月20日に東京都内のホテルで「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催され、支配下選手として69人、育成選手として57人、合計126人が指名を受け、NPB入りの切符を手に入れた。

 12球団のうち9球団が1位指名選手を事前に公表するという異例の展開。それぞれ2球団から重複指名された荘司康誠投手(立教大学)と浅野翔吾外野手(高松商業高)は抽選の結果、荘司投手は東北楽天、浅野外野手は読売が交渉権を引き当てた。

 1位指名12人の内訳を見ると、高校生が4人、大学生が7人、社会人が1人。ポジション別に見ると、投手7人、捕手1人、内野手1人、外野手3人となっている。さらには、12人のうち8人が野球日本代表「侍ジャパン」経験者でもあった。

2022年大学代表からは北海道日本ハムの“二刀流”矢澤投手ら13人

 セ・リーグでは、読売の浅野外野手と横浜DeNAから1位指名を受けた松尾汐恩捕手(大阪桐蔭高)が今夏、U-18代表メンバーとして「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」で銅メダルを獲得している。浅野外野手はU-15代表経験もあり、2019年に「第10回 BFA U15アジア選手権」に出場した。阪神から指名された森下翔太外野手は2019年と2022年の2度、大学代表に選出。勝負強い右のスラッガーとして打線を牽引した。

 その他、今回のU-18代表メンバーでは、埼玉西武から3位で野田海人捕手(九州国際大付高)と5位で山田陽翔投手(近江高)が指名され、読売から育成3位で吉村優聖歩投手(明徳義塾高)と同9位で森本哲星投手(市立船橋高)が指名された。

 パ・リーグでは、1位指名された6人のうち5人が今年の大学代表だった。オリックスの曽谷龍平投手(白鴎大学)、埼玉西武の蛭間拓哉外野手(早稲田大学)、東北楽天の荘司投手、千葉ロッテの菊地吏玖投手(専修大学)、北海道日本ハムの“二刀流”矢澤宏太投手(日本体育大学)はいずれも7月に大学代表のチームメートとしてオランダへ渡り、「第30回ハーレムベースボールウィーク2022」を戦い、4位と健闘している。

 この時の大学代表メンバーからは、1位指名された6人のほか、読売2位指名の萩尾匡也外野手(慶應大学)、千葉ロッテ2位指名の友杉篤輝内野手(天理大学)ら7人が支配下選手として名前を呼ばれた。中日6位指名の田中幹也内野手(亜細亜大学)、埼玉西武6位指名の児玉亮涼内野手(大阪ガス)も2019年に大学代表として戦っている。

U-23代表の富田投手はワールドカップ期間中に指名の知らせ

 大学代表経験者の指名が目を引くドラフトとなったが、その他のカテゴリー経験者も名前を呼ばれている。

 コロナ禍の影響もあり、2020年以降はなかなか国際大会が開催されず、代表チームを結成する機会がなかった社会人代表は、今年6月に東京と大阪の2箇所で代表候補合宿を開催。そこに参加したメンバーからは、楽天2位の小孫竜二投手(鷺宮製作所)と中日7位の福永裕基内野手(日本新薬)が指名を受けた。

 また、10月13日から台湾で開催された「第4回 WBSC U-23ワールドカップ」に出場したU-23代表メンバーは主に社会人選手で構成。その中では富田蓮投手(三菱自動車岡崎)が阪神から6位指名され、ワールドカップを戦う台湾で指名のニュースを耳にした。

U-12、U-15経験者も順調に成長、続々とプロ入りのチャンスを掴む

 侍ジャパンのアンダー世代経験者も名前を呼ばれた。U-15代表では、2019年に開催された「U-15アジアチャレンジマッチ」に出場したメンバーから阪神3位指名の井坪陽生外野手、同年の「第10回 BFA U15アジア選手権」に出場したメンバーからは千葉ロッテ5位の金田優太内野手(浦和学院高)、福岡ソフトバンク育成2位の山下恭吾投手(福岡大大濠高)が名を連ねた。読売1位指名の浅野外野手もまた、金田内野手、山下投手とともに戦った仲間だ。

 U-12代表では、読売から育成5位指名をされた相澤白虎内野手(桐蔭学園高)が2016年、現在は横浜DeNAで2軍監督を務める仁志敏久監督の下、「第9回 BFA U12アジア選手権」に出場した。U-12代表経験者が指名を受けるのは、2020年の嘉手苅浩太投手(東京ヤクルト)以来、2人目となった。

 U-18代表とU-15代表を経験した浅野外野手のほか、埼玉西武1位の蛭間外野手も大学代表とU-18代表入りを経験するなど、成長過程において継続的に侍ジャパン入りするメンバーも増えている。

 今年も注目の“運命の日”を賑わせた侍ジャパン経験者たち。2014年に「侍ジャパン」としてU-12代表からトップチームまでを系統立たせて強化してきた結果、アンダー世代から世代のトップとして意識や技術を高めながら成長する選手が増えてきた証とも言えるだろう。

 2022年にドラフト指名を受けた選手の中から、今度は何人がトップチーム入りを果たすのか。球界を代表するスター選手が数多く誕生することを期待したい。


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写真提供=Full-Count, Getty Images

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