侍ジャパンU-15代表が快勝！　主将・野口海音が宣誓＆先制打の活躍

キャプテンの一振りが日本に勢いをもたらした。

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2回の先制好機に回った打席「ピッチャーを楽にしたかった」とタイムリー

「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」が29日開幕し、侍ジャパンU-15代表はオーストラリアに13-0の7回コールド勝ちで初陣を飾り、快勝発進した。

　キャプテンの一振りが日本に勢いをもたらした。

　2回。4番・嘉手苅将太、6番・植田太陽がヒットを放ち、1死二、三塁とチャンスを作った。ここで打席に立ったのは「ピッチャーを楽にしたかった」という主将・野口海音。2ストライクからファウルで粘り、ボールが2球続いた後の6球目。アウトコースの真っ直ぐにバットを振り抜いた。打球はレフトの頭上を越える先制の2点二塁打に。2人が生還するのを確認した野口は、二塁ベース上でニッコリと笑った。普段から毎日、練習後の素振りを欠かさない努力家は「打ててよかったなと思いました」と振り返った。

　捕手として6回までマスクをかぶり、3投手を好リード。「みんな、いい球が来ていた」と、走者を出してもホームは踏ませなかった。

開会式では英語で選手宣誓「緊張したけど、しっかり言えてよかった」

　開会式では、日本のキャプテンとして選手宣誓の大役も果たした。国際大会ということで、チーム関係者に考えてもらった英語で宣誓。学校の英語の成績を聞かれると「悪い方です」と頭をかいたが、「緊張したけどしっかり言えてよかった」と堂々の英語スピーチを披露した。開会式でも試合でも、主将の大役をしっかり果たした野口を、鹿取義隆監督は「いいタイミングで打ってくれた。宣誓もして、重荷も取れたのでは？　チームを引っ張ってくれた」と称えた。

　野口のタイムリーから大量得点した日本は、13-0でコールド勝ち。大事な初戦を白星で飾ったキャプテンは「勝ちで進めたことはよかった。これからの試合も元気を出して頑張りたい」と話した。

　30日は野球大国キューバと戦うが、「強いと思うけど、しっかりとした日本の野球をすれば対抗できると思う」とキッパリ言い切った。勝利の喜びは束の間に、早くも頭と気持ちは次戦に切り替えていた。

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