侍ジャパンU-18代表、3投手で米国打線から圧巻23Kも打線沈黙で初黒星

2017.9.3

侍ジャパンU-18代表は2日(日本時間3日)、「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)のオープニングラウンド第2戦でアメリカに0-4で敗れて通算成績を1勝1敗とした。3投手の継投でアメリカ打線から23奪三振を奪ったが、打線が2安打無得点と沈黙し、今大会初の黒星を喫した。

写真提供=Getty Images

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前回王者アメリカに2安打完封負け、小枝監督は投手陣評価「ベストピッチ」

 侍ジャパンU-18代表は2日(日本時間3日)、「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)のオープニングラウンド第2戦でアメリカに0-4で敗れて通算成績を1勝1敗とした。3投手の継投でアメリカ打線から23奪三振を奪ったが、打線が2安打無得点と沈黙し、今大会初の黒星を喫した。

 悪天候により開始の遅延や一時中断に見舞われながらも、侍ジャパンU-18代表の投手陣は力強い投球を披露した。

 先発のマウンドに上がった川端健斗(秀岳館)は初回先頭のシアニにレフトへヒットを浴びたものの、ヤング、ゴーマンを2者連続で三振に仕留めるなど無失点で切り抜けた。2回は6番打者のカサスにレフトへ先制の2ランを浴びたものの、この回も3奪三振。以降も驚異的なペースで三振を積み上げていき、5回2/3で6安打6四球、4失点(自責3)を喫したものの、15三振を奪う力投を見せた。

 6回2死一、二塁の場面でマウンドに上がった2番手の田浦文丸(秀岳館)もゴーマンを三振に仕留めてピンチを脱すると、そこから4者連続で三振斬り。2回1/3を1安打5奪三振無失点に封じてマウンドを降りた。9回を託された3番手の磯村峻平(中京大中京)も2死からケレニックに四球を与えたが、アウトをすべて三振で奪ってアメリカ打線をシャットアウト。3投手で実に23個の三振を積み上げた。

4打数無安打の清宮「打線が機能しなかったのが全て」

 ただ、この日は初戦のメキシコ戦で10得点をたたき出した打線がアメリカ投手陣を攻めあぐねた。放った安打はわずか2本。いずれも藤原恭大(大阪桐蔭)、小園海斗(報徳学園)の2年生打者が放ったもので、打線の主軸を担う3年生打者たちは快音を残せず。初回にはヒットと四球で1死一、二塁のチャンスを作ったが、2試合連続で4番を任された清宮幸太郎(早稲田実業)が二ゴロ併殺打に倒れ、主導権を握ることはできなかった。

 試合後、小枝守監督は「今日は守り勝ちするはずが、守り負けてしまいました。ピッチャーはベストピッチだったが、攻撃はアメリカの投手陣に抑え込まれました」と振り返り、「守備の綻びで失点したのも痛かった」と、役割分担の再確認の必要性を掲げた。

 一方、4打数無安打に終わった清宮は「アメリカのピッチャーは日本のピッチャーと違ってタイミングの取り方が難しかった。特に左の外角、右のインコースのコントロールがよくて手が出なかった」と話し、「自分に対しても外に攻めてきた。分かってはいたが対応できなかった。今日は打線が機能しなかったのが全てです」と悔しさをにじませた。

 2年前の前回大会の決勝で1-2と競り負けた相手に再び黒星を喫した侍ジャパンU-18代表。それでも今後白星を重ねることができれば、リベンジのチャンスが訪れる可能性はある。3日(日本時間4日)の第3戦はキューバと対決する。

【了】

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