侍ジャパンU-18代表、初の世界一に向けて初戦は10得点でメキシコに大勝

2017.9.2

侍ジャパンU-18代表は1日、「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)の初戦でメキシコ代表に10-1で大勝。悲願の初優勝へ向けて、好スタートを切った。

写真提供=Getty Images

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メキシコに勝利、小枝監督も「最初にしてはよかった」

 侍ジャパンU-18代表は1日、「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)の初戦でメキシコ代表に10-1で大勝。悲願の初優勝へ向けて、好スタートを切った。

 日本は効果的に得点を重ねた。まずは2回、2四球と9番・小園海斗(報徳学園)のヒットで1死満塁とチャンスを作ると、藤原恭大(大阪桐蔭)がレフト線を破る走者一掃のタイムリーツーベース。小園、藤原と2年生コンビの活躍で3点を先制した。

 2点差に迫られた5回には、1死一塁で主将の清宮幸太郎(早稲田実業)が打席へ。すると、2つの暴投で一塁走者の伊藤康祐(中京大中京)が三塁まで進む。清宮はフルカウントからの高めへのボールを逃さず、センターへきっちりと犠飛を放った。さらに、7回には安田尚憲(履正社)、櫻井周斗(日大三)のタイムリーで1点を追加すると、2死一、二塁から8番・井上大成(日大三)がライトへ3ラン。大会1号本塁打でこの回一挙5得点とした。9回には櫻井の適時内野安打で1点を追加し、計10得点と打線が結果を残した。

 小枝守監督も「選手はちょっと硬めでした。展開とすれば、先制、中押し、ダメ押しと(点を)取れたので、最初にしてはよかったと思います。まず、藤原が(走者が)たまったところで長打を打ってくれて、(その後の)1点、1点も犠飛、タイムリーで、そしてビッグイニングと非常に効率が良かったと思います」と打線の出来に納得の表情だった。

 そして、投げては先発の徳山壮磨(大阪桐蔭)が7回2安打1失点の好投。3点リードの4回2死二、三塁から連続死球で押し出しとして、1点を失ったものの、その他は危なげない投球で試合を作った。

主将の清宮も手応え「すごくいい雰囲気の中でやれてました」

“開幕投手”の大役を務め上げた右腕について、指揮官は「(徳山)途中で押し出し(死球)の1点は非常にボールの滑りが気になって、インサイドが抜けてしまうというのがあったんです」と振り返りながら、崩れなかったことについて「やっぱり選抜優勝投手」と絶賛。本人も「ちょっとマウンドに慣れない感じがあったんですけど、なんとか試合中に修正して、7回まで投げることができました」と笑みを浮かべた。

 まさに最高のスタート。2年前に1年生としてこの大会を経験している清宮は「初戦だったんですけど、みんなすごくいい雰囲気の中でやれてましたし、物怖じもしてなかった。いい勝ち方できたと思います」と確かな手応えを感じた様子。徳山も「チームを勝ちに導けたので、そこはすごくうれしい。(日本を)勢いづけられたと思う」とうなずいた。

 次戦は日本時間3日午前6時開始のアメリカ戦。2年前には日本が決勝で敗れた相手だ。清宮は「(アメリカの)映像も見ながら、対策を練るところ練って、それでも相手に合わせるんじゃなくて、自分たちの野球ができればいいなと思います。(前回は)決勝で負けてるんで、しっかり予選で勝っておけば相手に嫌な印象を与えられる。この予選をただの1試合でなく、意味のある試合に出来ればと思います」と誓った。

【了】

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