侍ジャパンU-12代表、ニカラグアに10点圧勝! スーパーラウンド白星発進

2017.8.3

台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は3日、大会7日目が行われ、スーパーラウンドがスタートした。この日の午前9時から、1日に雨でサスペンディッドゲームとなっていたブラジル戦の続きを戦い、5回コールドで勝利した侍ジャパンU-12代表は、グループAの首位でオープニングラウンドを突破。ダブルヘッダーで午後2時から、グループB3位のニカラグアと対戦し、10-0の5回コールドでスーパーラウンド初戦を飾った。

写真提供=Getty Images

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仁志監督も称賛、5回コールド勝ちに「これは予想外、予想以上の結果」

 台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は3日、大会7日目が行われ、スーパーラウンドがスタートした。この日の午前9時から、1日に雨でサスペンディッドゲームとなっていたブラジル戦の続きを戦い、5回コールドで勝利した侍ジャパンU-12代表は、グループAの首位でオープニングラウンドを突破。ダブルヘッダーで午後2時から、グループB3位のニカラグアと対戦し、10-0の5回コールドでスーパーラウンド初戦を飾った。

「これは予想外、予想以上の結果ですね。グループが違うので、どんな相手かも分からずに始まっている。昨日の(チャイニーズ・タイペイとの)試合を受けての今日の試合。昨日勝って達成感を持ってしまっているところがありながらのこの試合というのは素晴らしいと思います。コールドというのは頭になかった」

 試合後にそう語ったのは侍ジャパンU-12代表を率いる仁志敏久監督。連日のダブルヘッダー、しかも、前夜に2大会連続準優勝のチャニーズ・タイペイに劇的な逆転勝利を収めた後という、精神的に難しい状況にも関わらず快勝した選手たちを素直に称えた。

「相手のボークとかもあって、それに助けられての試合だった」と指揮官。初回、先頭の岡田光平(ナガセボーイズ)が中前安打で出塁すると、ニカラグア先発のディエゴ・コリャドのボークで二塁へ進み、戸井零士(松原ボーイズ)が右前適時打を放って、幸先良く先制点を奪った。

 さらに、南澤佑音(大東畷ボーイズ)も三塁へ適時内野安打。この回3安打に2四死球、相手右腕の4つのボークや守備の乱れが重なり、いきなり4点のリードを奪った。

4日は強敵アメリカと激突、指揮官「勝てば、ファイナルがかなり見えてくる」

 2回にも南澤がこの日2本目の適時打となる遊撃への適時内野安打、4回には岡田が右中間を破る適時二塁打を放って、1点ずつを加えた。6点リードで迎えた5回には相手の2失策など守備の乱れに乗じて4得点。リードを10点と広げたところで、コールドが成立した。

 投げては、先発した南澤が「自分の中ではいいピッチングだったと思います」とニカラグア打線を完璧に封じ込み、3回無安打無失点。5つの三振を奪う好投を見せると、2番手の加藤達哉(武蔵府中リトル)も2イニングを1安打無失点。思い通りの展開となり、仁志監督も「(南澤は)球数抑えて、3イニングをきっちり抑えてくれたので、こちらの計算通りにやってくれましたね」と納得の表情だった。

 グループ1位で進んだスーパーラウンド初戦も理想的な形で飾った侍ジャパンU-12代表。4日はオープニングラウンド・グループBを圧倒的な強さで勝ち上がってきた、大会2連覇中のアメリカと激突する。仁志監督は「チャイニーズ・タイペイ戦以上に明日の勝ちは大きい。明日勝てば、ファイナルがかなり見えてくる。もう1回気合いを入れ直して、チャイニーズ・タイペイ戦以上の気持ちで子供たちを戦わせたいと思っています」という。

 2日続けてのダブルヘッダー。しかも前日ナイターの後に、この日は朝から試合という強行軍に「かなり子供たちは疲れている」と指揮官は心配する。それだけに余裕を持って勝利出来た、この1勝は価値がある。アメリカは、チーム一丸となって立ち向かわなければいけない強敵で「ゲームに出ている選手は緊張感はあるんですけど、緊張感のある試合に出られていない子たちが中だるみしてきている。そこらへんをもう1回、それぞれの役割を伝えていかないといけないと思っています」と指揮官は気を引き締める。勝てば、決勝進出に大きく近づく一戦。侍ジャパンU-12代表は、着実に世界の頂きに歩みを進めている。

【了】

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