侍ジャパンU-12代表、必勝体制で迎える大一番はチャイニーズ・タイペイ戦

2017.7.30

負けられない戦いとなった。台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」で、悲願の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表は、30日に開催国チャイニーズ・タイペイと戦う。前回大会準優勝国で、オープニングラウンドで最も強敵と目される相手との一戦は、今後の戦いを考えた上でも重要な意味を持つものとなる。

写真提供=Getty Images

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投打守揃った開催国に仁志監督「絶対に勝たないといけない」

 負けられない戦いとなった。台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」で、悲願の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表は、30日に開催国チャイニーズ・タイペイと戦う。前回大会準優勝国で、オープニングラウンドで最も強敵と目される相手との一戦は、今後の戦いを考えた上でも重要な意味を持つものとなる。

 29日に行われたメキシコ戦では、接戦の末に惜しくも敗れた侍ジャパンU-12代表。これでオープニングラウンドは1勝1敗となった。オープニングラウンド上位3か国が進出するスーパーラウンドでは、グループBを突破した3か国のみと対戦。オープニングラウンドの勝敗も加味された上で、スーパーラウンドの順位が決まる。

 つまり、侍ジャパンはメキシコに敗れたため、同じグループAの相手にこれ以上敗れると、スーパーラウンド進出が叶っても、圧倒的な劣勢を強いられることになる。

 メキシコ戦後、仁志敏久監督は「今日負けたことで、明日は絶対に勝たないといけない」と険しい表情を浮かべた。開催国と、日本との対戦ということで、地元のファンの熱烈な応援も予想される。文字通りの“敵地”という状況での戦いは、厳しいものとなるだろう。

過去3大会では必ず決勝戦に進出、2連覇中のアメリカと双璧なす強豪

 チャイニーズ・タイペイは第1回大会で優勝し、第2回大会準優勝。そして第23回大会でも準優勝に輝いている。過去3大会で決勝進出を逃したことはなく、この世代では大会2連覇中のアメリカと双璧をなす強豪国だ。

 今大会も、ここまで順調な戦いを見せている。28日のブラジル戦は8安打10得点で5回コールド勝ち。この試合では2本塁打を放っている。29日の南アフリカ戦では、相手の7失策もあって13安打18得点を叩き出して、4回コールド勝利。この試合でも2本のアーチが飛び出した。

 格下が相手ということもあり、初戦と2戦目で先発メンバーをごっそりと入れ替えた。それでも2本ずつ本塁打が出ており、チーム全体としてパンチ力を兼ね揃えている。かつ、2試合連続で無失点で、失策もゼロ。攻守ともにレベルが高く、非常にバランスが取れたチームと言えそうだ。

 チャイニーズ・タイペイ戦が終われば、31日は南アフリカとの対戦となる。今大会の南アフリカの戦いを見る限り、勝ちを計算出来る相手だけに、仁志監督は「タイペイ戦は連投でいけるところのマックスまではいける。迷わず投手は使っていける」と言う。

 総力を挙げてでも、勝利を掴みにかかる。侍ジャパンU-12代表にとって、オープニングラウンドで迎える大一番となる。
 
【了】

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