侍ジャパンU-12代表がメキシコに惜敗、仁志監督「予想以上にやられましたね」
侍ジャパンU-12代表が惜敗した。台湾・台南市で開催されている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は29日、オープニングラウンド第2戦が行われた。悲願の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表はメキシコと対戦。2時間27分にも及ぶ白熱の試合の末に、5-6で敗れた。
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2時間27分の熱闘、1点差まで追い上げるも6四死球響いて初黒星
侍ジャパンU-12代表が惜敗した。台湾・台南市で開催されている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は29日、オープニングラウンド第2戦が行われた。悲願の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表はメキシコと対戦。2時間27分にも及ぶ白熱の試合の末に、5-6で敗れた。
「昨日と今日の相手は違うというのは、選手たちにも言っていたんですけど、予想以上にやられましたね」と仁志敏久監督が振り返った一戦。初戦のチェコ戦を13安打13得点でコールド勝ちした侍ジャパンU-12代表だったが、この日は追いかける展開となった。
3回。2番手の南澤佑音(大東畷ボーイズ)は2つの四球などで1死一、三塁とすると、メキシコの3番ファン・パブロ・ティラドに右中間フェンスを越える特大の3ランを浴びた。初戦で6本塁打を放ったメキシコ打線のパワーを見せつけられ、1安打で3点を先行された。
侍ジャパンは、その直後すぐさま試合を振り出しに戻すことに成功する。先頭の加藤滉大(名東千種リトル)が三塁内野安打で出塁。山田脩也(荒町タイガース)が四球を選んで続くと、岡田光平(ナガセボーイズ)が右前適時打でまず1点。キャプテン・徳永光希(香芝ボーイズ)の二ゴロの間にもう1点奪うと、2死三塁から相手投手のボークで同点に追いついた。
1勝1敗で「一番要注意の相手」30日チャイニーズ・タイペイ戦へ
だが、同点で迎えた5回に、またも四死球が失点に絡んだ。3番手の加藤達哉(武蔵府中リトル)が四球と2連続死球で1死満塁とすると、メキシコの4番セザル・モンハラスに中前2点適時打を許した。「加藤達哉のコントロールに賭けて、1個でもアウト取ってくれたらな、と思ったんですけど、あそこ限界だったかな」と仁志監督。後を受けた4番手・山口滉起(大阪東リトル)も5番アラン・ナバに右前適時打を浴び、この回3点を失った。
5回裏、山口が右中間への適時二塁打を放つなど1点差に迫ったが、2死二塁の好機でこの日2安打していた加藤滉が右飛。1点を追う6回は3者凡退に終わり、反撃は一歩及ばなかった。
許した安打は3本。6個の四死球が響き、仁志監督は「試合になると、想定外のことはたくさん起こる。表面的には分からないとは思うんですが、細かいところで失敗もありました」と悔やんだ。
これでオープニングラウンドは1勝1敗に。次のスーパーラウンドでは、グループBを突破した3か国のみと対戦し、グループAの突破国との勝敗は持ち越される。オープニングラウンドでの1勝が、スーパーラウンドでも大きな意味を持つ。30日は、仁志監督が「このグループで一番要注意の相手」というチャイニーズ・タイペイ戦。世界一を狙う侍ジャパンU-12代表にとって、絶対に負けられない戦いとなる。
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