侍ジャパンU-12代表、最初の「ヤマ場」 初戦25得点のメキシコ打線を抑えられるか
台湾・台南市で28日に開幕した「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」。悲願の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表はチェコと初戦を戦い、13-0の5回コールドゲームで初陣を勝利で飾った。29日の2戦目はメキシコと対戦する。これに続く30日のチャイニーズ・タイペイ戦とともに、仁志敏久監督が「ヤマ場になる」と位置付ける重要な戦いだ。
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仁志監督が警戒する第2戦の相手メキシコ
台湾・台南市で28日に開幕した「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」。悲願の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表はチェコと初戦を戦い、13-0の5回コールドゲームで初陣を勝利で飾った。打線は13安打で13得点を奪い、守っては3投手のリレーで完封リレー。上々の船出となった。
29日の2戦目はメキシコと対戦する。これに続く30日のチャイニーズ・タイペイ戦とともに、仁志敏久監督が「ヤマ場になる」と位置付ける重要な戦い。この2か国は、オープニングラウンドを突破するには避けては通れない相手となる。
世界ランク6位に位置するメキシコ。前回大会でもオープニングラウンドで対戦しており、この時は接戦の末に2-1で勝利している。前回も指揮を執っていた仁志監督は「(チェコよりは)力量が上がる。前回やったときには接戦。国のレベルは年数が経っても大きくは変わらないので、日本とそれほど差はないと思います」と警戒する。初戦を戦ったチェコとは比にならないほどの強敵となるだろう。
そのメキシコは、侍ジャパンU-12代表以上の圧勝で、初戦に勝利している。28日に戦った南アフリカとの一戦は初回に、なんと11点を奪うと、2回にも12得点。21安打25得点という圧倒的な打力を見せつけて、25-0の4回コールドで試合を終えている。
1番に入るガステラム・グティエレスが初回に先頭打者本塁打を放つと、打者一巡で回ってきた2打席目にも2打席連続の本塁打。驚異の1イニング2本塁打を放つと、2番のマシアス・バエスや4番のモンハラス・マタにも1発が出るなど、なんとこの試合6本塁打を放っている。南アフリカが相手とはいえ、その打力には注意が必要だ。
侍ジャパンU-12代表も13安打13得点と打線の状態は良く、投手陣がどれだけ強力なメキシコ打線を抑え込めるかが鍵となりそう。チェコ戦後、仁志監督は「明日(29日)、明後日(が大事)と考えている。明日勝たないと、明後日はもっと厳しくなると思っている。明日しっかり実力を出してもらって、タイペイ戦には自信満々でいって欲しい」とした。メキシコとの大一番。世界一を狙う今大会で、最初の正念場だ。
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