侍ジャパンが4時間46分の死闘を制し、オランダ撃破　2次Rを白星発進

野球日本代表「侍ジャパン」は12日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック™（WBC）の2次ラウンド初戦でオランダ（東京ドーム）と対戦。日本はタイブレーク方式で迎えた延長11回、中田翔内野手（北海道日本ハム）が決勝2点適時打をレフトへ運び、8-6で4時間46分の死闘を制した。

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5番・中田が先制ホーム、3試合連続弾、そして決勝打の活躍

　野球日本代表「侍ジャパン」は12日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック™（WBC）の2次ラウンド初戦でオランダ（東京ドーム）と対戦。日本はタイブレーク方式で迎えた延長11回、中田翔内野手（北海道日本ハム）が決勝2点適時打をレフトへ運び、8-6で4時間46分の死闘を制した。

　この日の主役は5番・中田だった。まずは先頭打者で迎えた2回の第1打席に左翼線二塁打で出塁すると、秋山翔吾外野手（埼玉西武）の犠飛で先制ホームを踏んだ。同点で迎えた3回には、2死一、二塁の好機にレフトへ一時勝ち越しとなる3点弾。さらに、タイブレーク方式で迎えた同点の延長11回には、鈴木誠也外野手（広島東洋）が送りバントで1死二、三塁と得点機を広げると、左中間に決勝打となる2点適時打を運び、試合を決めた。

　1次ラウンドの第2戦オーストラリア戦から3試合連続のホームラン。WBC本番前の強化試合では、打撃の状態が上がらずに心配されたが、いざ開幕を迎えると打撃は上向くばかり。この日は1本塁打を含む3安打5打点と爆発した。守備でもファウルボールを追いかけてカメラマン席まで疾走するなど、攻守にわたるハッスルプレーでチームを牽引している。

　中継ぎ陣も踏ん張った。乱打戦になりそうな展開を、千賀滉大投手（福岡ソフトバンク）、秋吉亮投手（東京ヤクルト）らが食い止めた。5回から2イニングを無失点に抑えた千賀は、試合後「めちゃめちゃうれしいです。ほんとにチームみんなでもぎ取った勝ち。その一員でいられることがうれしいです」と喜びを爆発させた。

　試合後、テレビのインタビューに応じた小久保裕紀監督は、勝因を問われると「このインタビューで語りきれません。死闘です。勝ちたいという執念だけだった」と言葉を絞り出した。精も根も尽くしてもぎ取った2次ラウンド初戦の白星。決勝ラウンド進出に弾みをつける大きな1勝となったことは間違いない。

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