ムードメーカー松田が呼んだWBC初戦勝利 4安打4打点1盗塁とフル回転
侍ジャパンのムードメーカーが大暴れした。2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)で打率.333、1本塁打、5打点と活躍した松田宣浩内野手(福岡ソフトバンク)が、今大会も初戦キューバ戦で4安打4打点の猛打賞で、2大会ぶり優勝への白星スタートに大貢献した。
写真提供=Getty Images
前回大会に続くホームランなどでWBC通算打率は.423まで上昇
侍ジャパンのムードメーカーが大暴れした。2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)で打率.333、1本塁打、5打点と活躍した松田宣浩内野手(福岡ソフトバンク)が、今大会も初戦キューバ戦で4安打4打点の猛打賞で、2大会ぶり優勝への白星スタートに大貢献した。
見せ場がやってきたのは、2点リードで迎えた5回1死一、二塁の場面。打席に立った松田は、キューバ3番手J・ガルシアの2球目スライダーを強振すると、打球は大きな弧を描きながら左翼席へ飛び込んだ。割れんばかりの大歓声を浴びながらダイヤモンドを一周し、ベンチ前で大喜びのナインとハイタッチを交わすと、「熱男~!」と絶叫。球場のボルテージは最高潮に達した。
その他にも、2回には中前打で出塁した後に二盗を決め、4回には同じく中前打の後に2点目のホーム、8回には右前打から相手の失策と暴投で三塁へ進み、11点目のホームを踏んだ。
実は、この試合に先発しない可能性もあった。WBC本番前に行われた強化試合5戦では、通算12打数3安打と打撃の調子が上がらず。一方、控え内野手として招集された田中広輔内野手(広島東洋)がバットで猛アピール。小久保裕紀監督は、初戦キューバ戦を翌日に控えた6日、「もうひと晩しっかり考えたい」と打順に頭を悩ませる理由として、「三塁のところ。松田か、田中か…」と明かしていた。
だが、いざ蓋を開けてみれば、松田が大暴れ。試合後の記者会見で松田と隣り合わせた小久保監督は「悩んでゴメンナサイ、という感じです(笑)」と、本番で見せた勝負強さに舌を巻いた。そんな指揮官に、松田は「強化試合の打席の内容はいい状態じゃなかった」と理解。だが、ここからが松田のすごさ。「今日からスタートと思って、1打席目の1球目から集中できたことで、いい結果につながりました」と、短期間で見事にスイッチを切り替えてみせた。
侍ジャパンの今大会1号となる5回の2ランの後には、おなじみの熱男ポーズも飛び出した。スイッチが“戦いモード”に切り替わった松田。持ち前の元気さと共に、バットで侍ジャパンを優勝へ導きたい。
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