侍ジャパン、WBCへ向けて“黒星発進” 練習試合5番勝負の初戦は福岡ソフトバンクに完封負け

2017.2.25

3月6日に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)に向けて宮崎で強化合宿を行っている野球日本代表「侍ジャパン」は25日、「2017 侍ジャパンオープニングマッチ」(KIRISHIMAサンマリン宮崎)で福岡ソフトバンクと対戦し、0-2で敗れた。8回には途中出場したばかりの内川聖一内野手(福岡ソフトバンク)が打者走者と激しく交錯して負傷退場するアクシデントが起きるなど、不安の残る一戦となった。

写真提供=Getty Images

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8回に内川負傷のアクシデント発生、右肩打撲の診断も…

 3月6日に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)に向けて宮崎で強化合宿を行っている野球日本代表「侍ジャパン」は25日、「2017 侍ジャパンオープニングマッチ」(KIRISHIMAサンマリン宮崎)で福岡ソフトバンクと対戦し、0-2で敗れた。菊池涼介内野手(広島東洋)が3安打したが、4番・筒香嘉智外野手(横浜DeNA)の1安打と合わせ、チームは結局4安打止まり。8回には途中出場したばかりの内川聖一内野手(福岡ソフトバンク)が打者走者と激しく交錯して負傷退場するアクシデントが起きるなど、不安の残る一戦となった。

 侍ジャパン打線は、初回に菊池と筒香の安打で2死一、二塁の先制機を作るも、5番・中田翔内野手(北海道日本ハム)が遊ゴロに倒れて無得点。その後も安打や四球で出塁するが、つなぐことができず。実に6イニングの攻撃が打者3人で終わるなど、結局三塁を踏めなかった。

 投手陣は、先発を務めた武田翔太投手(福岡ソフトバンク)が初回こそ21球を要したが、2回から6者連続凡退で3イニングを無安打無失点とした。2番手の千賀滉大投手(福岡ソフトバンク)が5回に2連打で1点を先制されるも、続く藤浪晋太郎投手(阪神)、平野佳寿投手(オリックス)はそれぞれ1回を3者凡退。8回にマウンドに上がった松井裕樹投手(東北楽天)は制球が乱れて1失点。最後は秋吉亮投手(東京ヤクルト)が1イニングを無失点とした。

「個々の状態を限られた時間で上げていくしかない」

 試合後、小久保裕紀監督は「投手陣に関しては、松井は本来(の調子)ではなかったが、それ以外はある程度思ったところに投げられていた」と及第点を与えた一方、打線については「菊池1人でしたね」と淡々と振り返った。

 本番前に5試合予定されている練習試合の第1弾とあり、この日は戦術以上に野手全員を出場させることが目的だった。とはいえ、完封負けを喫することは、やはり不本意だ。小久保監督は「(チームとしての)課題というよりも、個々の状態を限られた時間で上げていくしかない」と話し、選手の発奮を促した。

 想定外のアクシデントも発生した。8回に一塁で途中出場した内川聖一外野手(福岡ソフトバンク)が、一塁ベース上で打者走者と交錯して負傷退場。DHだった山田哲人内野手(東京ヤクルト)が急遽、一塁守備に就くなど、10日後に控えた本番に向けて波乱の展開となってしまった。

 内川は宮崎市内の病院でX線およびMRI検査を受けた結果、右肩打撲と診断された。脱臼や骨の異常はないというが、本番に向けて首脳陣および本人がどんな判断を下すのか、注目される。

【了】

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