メキシコと引き分けた侍ジャパン、12日からはオランダ代表との2連戦に臨む

2016.11.12

野球日本代表「侍ジャパン」は12日、オランダ代表と強化試合第1戦(東京ドーム)に臨む。日本が迎え撃つオランダ代表は、一体どんなチームなのだろうか。

写真提供=Getty Images

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日本球界を知る2人の元助っ人がチームを指揮

 野球日本代表「侍ジャパン」は12日、オランダ代表と強化試合第1戦(東京ドーム)に臨む。メキシコ代表に1勝1敗と引き分けた侍ジャパン。初戦は投打守がかみ合わず、3-7と大敗したが、2戦目は打線がうまくつながり、白星を手に入れた。流れをつかんだ日本が迎え撃つオランダ代表は、一体どんなチームなのだろうか。

 オランダ代表を率いるのは、ヘンスリー・ミューレンス監督。現在、サンフランシスコ・ジャイアンツで打撃コーチを務めるが、1994年には千葉ロッテ、1995-96年には東京ヤクルトでプレーした経験を持ち、日本球界にも詳しい人物だ。2013年に行われた世界大会でもオランダ代表監督を務め、チームを初の決勝ラウンド進出に導いた手腕を持つ。

 今回ミューレンス監督の参謀役の1人として来日したのが、2013年に東北楽天日本一の立役者となったアンドリュー・ジョーンズだ。今春現役引退を発表したばかり。日本球界では2年前までプレーしていただけに、日本の選手のデータは頭の中にしっかりインプットされている。東北楽天時代も若手選手への的確なアドバイスを送り、“指導者”としての評価は高い。

 オランダ代表の構成メンバーは、オランダ本国の他にもカリブ海に位置する自治領キュラソー島やアルバ島などの出身者を含む。ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)、ケンリー・ジャンセン(ドジャース)などキュラソー島出身の選手が多数メジャーで活躍。特に、内野手の柔らかくアクロバティックな守備、バントや盗塁という機動力とパワーを兼ね合わせた打撃が魅力だ。

近年メジャーで評顔を高めるキュラソー島出身選手が多数

 
 今回の来日メンバーには、かつてメジャーNo.1有望株にも選ばれたジュリクソン・プロファー(レンジャーズ)が参加。ここ数年怪我に泣かされたが、復帰を果たした今季はユーティリティ選手としてチームの地区優勝に大きく貢献した。プロファーも小技とパワーを生かせる典型的なキュラソータイプの打者。細身の身体に宿るパワーは侮れない。

 11日の先発を務めるジャイアー・ジャージャンスは、ブレーブスなどメジャーで8年プレー。2桁勝利を3度記録し、メジャー通算53勝(38敗)をマーク。2011年にはオールスターに出場した経験を持つ。140キロ台後半のストレートとチェンジアップ、カーブが持ち球で、小柄ながらも気迫を前面に押し出したピッチングスタイルが特長だ。日本打線がメジャー級の投手を相手にどこまで戦えるかを計るには、うってつけの試金石となりそうだ。

 日本の先発を務めるのは、侍ジャパン初選出となった石川歩(千葉ロッテ)。今季は14勝5敗、防御率2.16という抜群の成績を残した右腕が、世界を相手にどんな投球を見せるか楽しみだ。

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