侍ジャパン女子代表、5連覇へ 「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」が開幕

2016.9.2

「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」が3日から韓国・釜山で幕を開ける。4連覇中の日本を含む12か国が参加。世界一をかけて激突する。

写真提供=Getty Images

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世界ランク1位の日本は大会4連覇中、3日に初戦カナダ戦に臨む

「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」が3日から韓国・釜山で幕を開ける。4連覇中の日本を含む12か国が参加。世界一をかけて激突する。

 女子野球ワールドカップは2004年にカナダで5か国が参加し、第1回大会が開催された。それ以来、2年に1度開催されており、第2回大会(台湾)は7か国、第3回大会(日本)は8か国、第4回大会(ベネズエラ)は11か国(香港は大会途中に帰国)、第5回大会(カナダ)と第6回大会(日本)は8か国が出場。今大会の12か国は過去最多の出場国数となる。

 侍ジャパン女子代表は第1回大会から参加。2大会連続で2位に入った後、第3回大会でアメリカの3連覇を阻止して初優勝を飾ると、前回大会まで4連覇を達成している。現在、日本は女子の野球世界ランクで1位に君臨しており、今大会では5連覇に期待がかかる。

 大会は4か国ずつA、B、Cと3つのグループに分かれてオープニングラウンドを行い、上位2チームがスーパーラウンドに進出。下位2チームはコンソレーションラウンドで順位を決める。スーパーラウンドの1、2位が決勝で対戦し、世界一が決定。3、4位は3位決定戦を行う。決勝と3位決定戦は11日に予定されており、頂点まで計8試合を戦うことになる。

 日本はオープニングラウンドでカナダ、オランダ、インドとともにBグループに入った。3日の初戦で、世界ランク4位のカナダと激突。第1、2、5回大会で3位、第3回大会では決勝で日本に敗れたものの、2位に入った強豪だ。4日に対戦するオランダは世界ランク7位、5日に対戦するインドはポイントがないため最下位の12位タイとなっている。

日本を引っ張るのは4連覇した全ての大会に出場している金由紀子内野手

 Aグループは世界ランク5位のベネズエラ、8位のキューバ、開催国の11位・韓国とパキスタンが入り、Cグループには2位のアメリカ、3位のオーストラリア、6位のチャイニーズ・タイペイ、9位の香港とランキング上位の国が揃った。

 日本を引っ張るのは、38歳の金由起子内野手と33歳の志村亜貴子外野手の2人。ともに4連覇した全ての大会に代表メンバーとして名を連ねた。金内野手は2012年の第5回大会で打点王に輝いており、志村外野手は前回大会主将として出場し日本を優勝に導いた。

 また、ヤクルトで昨季、首位打者に輝いた川端慎吾選手を兄に持つ川端友紀内野手にも注目が集まる。過去に日本女子プロ野球リーグ(JWBL)で首位打者に輝くなど、兄と同様に打撃には定評があり、今季も打率.333を記録している。JWBLで打率.337の三浦伊織外野手、打率.333の寺部歩美捕手、打率.322の厚ヶ瀬美姫内野手もメンバー入りした。

 投手陣では、前回大会でMVPに輝いた里綾実投手が今大会もエースとして牽引する。唯一の女子高生、清水美佑投手は注目選手。田中露朝投手、笹沼菜奈投手の大学生2人にも期待がかかる。

 過去6大会はすべて2位以内と世界で強さを見せてきた侍ジャパン女子代表。5連覇という大きな目標に向けての戦いが、いよいよ始まる。

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