侍ジャパン、鈴木が3安打4打点の大活躍　4番の重責も「考えてないです、本当に」

野球日本代表「侍ジャパン」は7日、台湾・台中市の台中インターコンチネンタル野球場で「第2回 WBSC プレミア12」オープニングラウンド第3戦のチャイニーズ・タイペイ戦に臨み、8-1で勝利。3連勝でグループB首位となり、11日からのスーパーラウンド進出を決めた。この日のヒーローは4番の鈴木誠也外野手（広島東洋）。3回に2戦連発の2ランを放つなど3安打4打点と活躍して、11安打8得点と爆発した打線の火付け役となった。

11安打8得点の打線を牽引、2試合連続本塁打は「集中して打席に入れた」

　野球日本代表「侍ジャパン」は7日、台湾・台中市の台中インターコンチネンタル野球場で「第2回 WBSC プレミア12」オープニングラウンド第3戦のチャイニーズ・タイペイ戦に臨み、8-1で勝利。3連勝でグループB首位となり、11日からのスーパーラウンド進出を決めた。この日のヒーローは4番の鈴木誠也外野手（広島東洋）。3回に2戦連発の2ランを放つなど3安打4打点と活躍して、11安打8得点と爆発した打線の火付け役となった。

　これぞ4番、これぞ鈴木誠也だった。初回2死二塁の場面で、左中間を破る適時三塁打。幸先良く先制点を叩き出した。3回2死一塁の第2打席では豪快にボールを叩いた。

「感触はもちろん良かったですが、風が強かったので入るかな、と思っていました」。言葉とは裏腹に打球はスタンドに届く2ランに。前日のプエルトリコ戦でもチーム初本塁打を放っていた鈴木外野手は、2試合連続のアーチとなった。

「チームに盛り上がりを与えられて良かった。集中して打席に入れました」という鈴木外野手。5点をリードして迎えた9回には1死一、二塁で打席に入り、左翼への適時打を放ってダメ押しのチーム6点目を叩き出した。この日は4打数3安打1本塁打4打点。ベネズエラ戦で2打点、プエルトリコ戦でも3打点をマークし、オープニングラウンドの3試合で9打点と打線を牽引して侍ジャパンを3連勝に導いた。

稲葉監督はスーパーラウンドへさらなる期待「まだまだこんなもんじゃない」

　25歳で侍ジャパンの4番という重責を背負う。自身は「全く意識していないです。考えてないです、本当に」と言うものの、大役を託す稲葉篤紀監督は「あの若さで日の丸の4番は重圧がかかると思う。期待はありますけど、あの若さでというのもあった。チームを引っ張ってくれている」とプレッシャーの中で結果を残す若き主砲に目を細める。

　主砲の活躍もあり、侍ジャパンは3連勝でグループBの首位通過を決めた。チャイニーズ・タイペイとの対戦結果はスーパーラウンドに持ち越されるため、1勝した状態で11日からのスーパーラウンドを迎えることになる。

　悲願の世界一に向けて、まずは最初の関門を突破。稲葉監督はここまでの鈴木外野手について「予想通りの活躍をしてくれています。誠也に関してはまだまだこんなもんじゃない。スーパーラウンドにはさらに期待しています」と言う。

「日本でできるので盛り上がりも凄いと思う」と日本でのスーパーラウンドに胸躍らせた鈴木外野手。25歳の若き主砲が、世界の頂点に向かって日本を牽引している。

記事提供＝Full-Count
写真提供＝Getty Images