侍ジャパン、B組首位でスーパーラウンドへ 3連勝に稲葉監督「いい形で来ている」

2019.11.8

野球日本代表「侍ジャパン」は7日、台湾・台中市の台中インターコンチネンタル野球場で「第2回 WBSC プレミア12」オープニングラウンド第3戦のチャイニーズ・タイペイ戦に8-1で勝利し、グループB首位で11日から日本で行われるスーパーラウンド進出を決めた。4番の鈴木誠也外野手(広島東洋)が2ランを含む3安打4打点と活躍するなど、打線が今大会初の2桁安打となる11安打で8点を奪って大勝した。

写真提供=Getty Images

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3安打4打点の鈴木をはじめ打線が11安打8得点「先制点が取れたのが大きかった」

 野球日本代表「侍ジャパン」は7日、台湾・台中市の台中インターコンチネンタル野球場で「第2回 WBSC プレミア12」オープニングラウンド第3戦のチャイニーズ・タイペイ戦に8-1で勝利し、グループB首位で11日から日本で行われるスーパーラウンド進出を決めた。4番の鈴木誠也外野手(広島東洋)が2ランを含む3安打4打点と活躍するなど、打線が今大会初の2桁安打となる11安打で8点を奪って大勝した。

 3連勝を飾り、最高の形で日本へと戻ることになった侍ジャパン。試合後、稲葉篤紀監督は「先制点を取れたことが大きかった。この3試合を通して打撃陣が非常にいい状態にきてくれた。投手はみんな、もともといいので、このまま継続してやってくれればいい」と、台湾での3試合に手応えを得た様子だった。

 これぞ4番という働きだった。初回2死二塁で鈴木外野手は適時三塁打を放って先制。吉田正尚外野手(オリックス)も適時打で続き、初回に幸先よく2点をリードした。3回に鈴木外野手が2戦連発となる2号2ランを放ってリードを拡大。6回には丸佳浩外野手(読売)にも大会初安打となる適時打が飛び出し、9回には再び鈴木外野手が適時打。打線は11安打で8点を奪い、チャイニーズ・タイペイを圧倒した。

 先発の今永昇太投手(横浜DeNA)は序盤から走者を背負いながら、粘りの投球を見せて3回4安打無失点。「(スーパーラウンドまで)間があるから、捉えられ始めたらどんどん行こうと思っていた」と稲葉監督。4回から2番手で大野雄大投手(中日)を投入し、6回からは山岡泰輔投手(オリックス)、甲斐野央投手(福岡ソフトバンク)、初登板となった岸孝之投手(東北楽天)、山本由伸投手(オリックス)と繋いでチャイニーズ・タイペイの反撃を1点で凌いだ。

スーパーラウンドに持ち越される大きな1勝「11日からいい形で入れるように」

 第1戦のベネズエラからプエルトリコ、チャイニーズ・タイペイを立て続けに破っての3連勝。初陣では大苦戦を強いられたものの、1試合ごとに試合内容は上向いてきた。実り多きオープニングラウンドの3試合。稲葉監督は「投手陣でしょう」と3試合で5失点だった投手陣、特に鉄壁だったリリーフ陣に収穫を見出した。

「3試合を見ても四球は少ないし、それぞれが持ち味を出してくれた。ピンチを背負っても冷静に対処してくれた」と、侍ジャパンの最大の強みとされた投手の出来に満足げ。なかなか繋がらなかった打線も、この日は爆発し「打者もみんな上向いてきているし、いい形できている」と、この3試合を総括した。

 2連勝でスーパーラウンド進出を決めていたチーム同士の対戦。スーパーラウンドではチャイニーズ・タイペイとの対戦はなく、オープニングラウンドの試合結果が引き継がれる。1勝した状態で迎えるか、はたまた1敗になるか。この試合は、スーパーラウンドでの戦いを見据えても負けられない試合だった。

 指揮官も試合前の段階で「今日は1勝するか、1敗を持っていくかで大きな試合だと思っている。ミーティングでも選手たちに伝えました。国際大会に負けていい試合はない。スーパーラウンドでも大きなウエートを占める」と語っていた。それだけに、この日の1勝は大きな価値のあるものとなった。

 台湾での戦いを終えた侍ジャパンは3日間の調整期間を経て、東京と千葉で11日から行われるスーパーラウンドに向かう。「この3日間の過ごし方は任せる感じになるけど、なるべく11日からいい形で入れるようにしようと話した」と稲葉監督。悲願の優勝へ、まず最初の関門を突破した。チームの状態は上向き。収穫と手応えを手に日本へと戻る。

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