侍ジャパンU-18代表、決勝進出逃し5位に終わるも「選手たちは頑張ってくれた」
韓国・機張(きじゃん)で行われている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は7日にスーパーラウンド最終戦が行われ、高校世代での初の世界一を目指した侍ジャパンU-18代表はオーストラリアに1-4で敗戦。決勝と3位決定戦への進出を逃し、今大会を5位で終えた。悲願の世界一を目標に集結した20人の選手たちは試合後、悔しさをにじませていた。
写真提供=Getty Images
先制するもオーストラリアに1-4で敗戦、決勝戦と3位決定戦に進めず
韓国・機張(きじゃん)で行われている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は7日にスーパーラウンド最終戦が行われ、高校世代での初の世界一を目指した侍ジャパンU-18代表はオーストラリアに1-4で敗戦。決勝と3位決定戦への進出を逃し、今大会を5位で終えた。悲願の世界一を目標に集結した20人の選手たちは試合後、悔しさをにじませていた。
わずかな望みが残った決勝進出に向け、オーストラリア戦に勝つことが絶対条件だった日本。初回に幸先よく先制点を奪った。1死二、三塁のチャンスを作ると、4番・石川昂弥内野手(東邦)の一ゴロの間に三塁走者・武岡龍世内野手(八戸学院光星)が生還。流れを作った。
だが2回、守備の乱れもあって無死一、三塁のピンチを招き、オーストラリアの8番打者の打球が中前適時打となり、同点に追いつかれた。さらに、満塁とされると、1番打者に左前適時打を浴びて勝ち越しを許す。永田裕治監督はここで、先発の浅田将汰投手(有明)から前佑囲斗投手(津田学園)へと継投。しかし、エラーでさらに2点を奪われ、この回一挙4点を失った。
追いかける展開となった日本打線。「バットを短く持って、つないでいく打撃を」と指揮官は手を打ったが、オーストラリア投手陣を攻略できずに試合はそのまま流れていった。3安打1得点で敗戦。3位決定戦にも進むことはできず、世界一を目指した侍ジャパンの戦いは幕を閉じた。
永田監督は選手を労う「まだまだ先がある選手たちばかり。一生懸命やってくれました」
スーパーラウンドを2勝3敗で終えた永田監督は「選手たちはよく頑張ってくれた。全ては監督の責任です」と敗因の責任を背負った。日本代表として選出されたナインには「まだまだ先がある選手たちばかり。一生懸命やってくれました」と労いの言葉を送った。
敗れはしたが、2回途中から2番手で登板した前投手は5回を2安打無失点9奪三振の力投。3番手で登板した池田陽佑投手(智弁和歌山)も3回3安打5奪三振と好投した。日本が世界に誇る投手陣のレベルの高さを見せつけた。
大会前には佐々木朗希投手(大船渡)、奥川恭伸投手(星稜)の2投手に注目が集まった今大会の侍ジャパンU-18代表。だが、投打でフル回転した西純矢投手(創志学園)、宮城大弥投手(興南)、リードオフマンとして打線を引っ張った森敬斗内野手(桐蔭学園)、主砲として活躍した石川内野手らチームが一丸となり、堂々と世界を相手に戦った。
悲願の世界一の夢は、次の代へと引き継がれていく。日の丸を背負い、日本のキャプテンとしてチームを牽引した坂下翔馬内野手(智弁学園)は「世界に来てみると、日の丸を背負ってプレーする中で引いてしまっている部分、弱さが出た」と語った。2012年大会(6位)以来、4大会ぶりに表彰台を逃した日本。この悔しさを後輩たちが晴らしてくれる日が来るはずだ。
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