西が2発8打点、浅田＆林は“継投ノーノー”　侍ジャパンU-18代表、圧勝の6回コールド勝ち

「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」が31日、韓国・機張（きじゃん）で大会2日目が行われた。高校世代での初の世界一を目指す侍ジャパンU-18代表は打線が爆発し、南アフリカに19-0と6回コールド勝ち。連勝スタートで勢いに乗り、9月1日に強豪・アメリカに挑む。

「7番・DH」の西がチーム初本塁打を含む2発8打点、先発の浅田は5回無安打無失点の快投

「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」が31日、韓国・機張（きじゃん）で大会2日目が行われた。高校世代での初の世界一を目指す侍ジャパンU-18代表は打線が爆発し、南アフリカに19-0と6回コールド勝ち。連勝スタートで勢いに乗り、9月1日に強豪・アメリカに挑む。

　初戦で苦戦した姿はもうなかった。打線は毎回得点となる15安打19得点。投げては先発の浅田将汰投手（有明）が5回無安打無失点、1四球8奪三振の快投を見せると、6回は林優樹投手（近江）が1イニングを無安打無失点で締め、継投でのノーヒットノーランを達成した。

　投打が噛み合い圧勝した永田裕治監督は「大きいの（本塁打）も2本あったが単打、足で稼いで（得点できた）。昨日は苦戦しましたがよく修正してくれた」と、初戦のスペイン戦からわずか1日で見事な修正能力を見せたナインを称えた。

“打”の主役となったのは投手としても150キロの直球を投げる西純矢投手（創志学園）だった。「7番・DH」でスタメンに抜擢されると、3回の第2打席では左犠飛、4回2死一、三塁で迎えた第3打席では左翼席へチーム初本塁打となる1号3ラン。さらに5回1死満塁での第4打席では左前適時打、6回の第5打席で再び左翼席へ2号2ランを放った。この日は3安打8打点の大活躍だった。

　自慢の長打力を見せつけた西選手は「出来すぎというくらい、いい打撃でした。低いライナーをしっかりとミートして打とうと思いました。チームメートから『やりすぎやろ？』と言われました」と笑顔で試合を振り返った。

好投の浅田、先発のタイミングは「朝言われました」

“投”の主役は国内合宿中の練習試合の際、右肘に死球を受けた影響でここまで登板の無かった先発・浅田投手。力強い直球と縦スライダーのコンビネーションで南アフリカ打線を圧倒。許した走者は四球の1人のみで毎回の8三振を奪い、試合の流れを放さなかった。

　快投を演じた浅田投手は先発のタイミングを「朝言われました」と明かし「緊張しました。気が引き締まりました。球が走っていたわけではなかったけど捕手のミットをめがけて投げました」と安堵の表情を見せた。

　9月1日はグループBで最大のライバルとなるアメリカと対戦。永田監督は「日本らしい戦いを、小技も絡めて食らいついていければ」と、チーム一丸で必勝を誓った。侍ジャパンは悲願の世界一に向け、オープニングラウンド最大の山場を迎える。

記事提供＝Full-Count
写真提供＝Getty Images