2連勝がかかる稲葉ジャパン、4日オーストラリア戦の注目は先発野手と打線
稲葉篤紀監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」は3日、ナゴヤドームで行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018 日本vsオーストラリア」第1戦に2-0で勝利した。2連勝を狙う4日の第2戦(京セラドーム大阪)では、東北楽天のエース・則本昂大投手が先発マウンドに上がる。まだ3月上旬ということもあり、建山義紀投手コーチは「時期的には、まだ調整段階。自分の色を出してくれればいい」と話しているが、則本投手が見せる“色”に期待したい。
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第2戦の先発は則本、建山投手コーチは「自分の色」を期待
稲葉篤紀監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」は3日、ナゴヤドームで行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018 日本vsオーストラリア」第1戦に2-0で勝利した。
就任から初めて年齢制限のないトップチームで戦った試合では、圧巻の6者連続三振という完璧なピッチングを見せた千賀滉大投手(福岡ソフトバンク)から始まり、“康晃ジャンプ”と呼ばれる応援で球場を一体化させた山﨑康晃投手(横浜DeNA)に至るまでの無失点リレーでオーストラリア打線を圧倒。また、6回には柳田悠岐外野手(福岡ソフトバンク)と筒香嘉智外野手(横浜DeNA)の主軸コンビが連続タイムリーで2点を挙げるなど、投打のかみ合った展開で白星を飾った。
2連勝を狙う4日の第2戦(京セラドーム大阪)では、東北楽天のエース・則本昂大投手が先発マウンドに上がる。侍ジャパンの“常連”となった27歳右腕の魅力は、何といっても奪三振ショーだろう。昨年は8試合連続2桁奪三振という日本記録を打ち立て、自己最多の222奪三振で4年連続となるパ・リーグ最多奪三振のタイトルを手に入れた。第1戦では、先発した千賀投手が先頭打者から6人連続で三振に斬る離れ業を披露。まだ3月上旬ということもあり、建山義紀投手コーチは「時期的には、まだ調整段階。自分の色を出してくれればいい」と話しているが、則本投手が見せる“色”に期待したい。
投手陣では、第1戦でマウンドに上がっていない松井裕樹投手(東北楽天)、石崎剛投手(阪神)、堀瑞輝投手(北海道日本ハム)、高梨雄平投手(東北楽天)、田口麗斗投手(読売)の登板が予想される。中でも、3年目の昨シーズンに1軍定着した石崎投手は、昨年11月に開催された「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」に続く2度目の侍ジャパン入り。昨年は26試合登板で12試合連続無失点を記録した150キロ台半ばの速球を武器に、阪神のお膝元ともいわれる大阪でオーストラリア打線に挑む。
第1戦に出場しなかった松本、田村の起用法は…
野手陣では、第1戦に出場しなかったのは松本剛外野手(北海道日本ハム)、田村龍弘捕手(千葉ロッテ)の2人。第2戦も、柳田外野手と筒香外野手の3番、4番コンビを軸とした先発オーダーが予測される中、2人をどう起用するかが注目される。稲葉監督は、第1戦で1番に秋山翔吾外野手(埼玉西武)、9番に田中広輔内野手(広島東洋)を起用。その意図について「9番バッターというのを、私は非常に大事な打順と考えています。例えば、6、7、8番が出れば、9番バッターにバントをさせて1番につなげるという野球をしたい中で、秋山選手のバントよりも田中選手のバントの方が確率は高い」と説明した稲葉監督だが、松本外野手、田村捕手が先発する場合には、どんな組み替えをするのだろうか。
オーストラリア代表の先発は、2015年まで米マイナーリーグでプレーしていた28歳右腕のティモシー・アサートンだ。オーストラリアでは国内リーグが終了したばかりで、投手の肩はできあがっている。第1戦で5回を2安打無失点と好投した元東北楽天のトラビス・ブラックリーのように、長いイニングを投げることが予測される中、侍ジャパン打線がどこで突破口を開くかにも注目だ。
初めてのトップチームとしての初戦を白星で飾った稲葉監督率いる侍ジャパン。4日の第2戦にも快勝し、いい感触を得た状態で次回につなげたいところだ。
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