第6回WBCはベネズエラ初優勝で幕 日本は無念の8強止まりも熱戦で伝えた野球の魅力
日本時間3月18日に米フロリダ州マイアミで「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)決勝が行われ、ベネズエラが米国を3-2で破り、劇的な初優勝を飾った。MVPには随所で巧打の光ったマイケル・ガルシア内野手(カンザスシティ・ロイヤルズ)が選ばれた。野球日本代表「侍ジャパン」は準々決勝でベネズエラに敗れ、2度目の大会連覇は叶わなかったが、世界中の野球ファンを熱狂させた。
写真提供=Full-Count
決勝はベネズエラが米国に劇的勝利…MVPは巧打の光ったガルシア
日本時間3月18日に米フロリダ州マイアミで「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)決勝が行われ、ベネズエラが米国を3-2で破り、劇的な初優勝を飾った。MVPには随所で巧打の光ったマイケル・ガルシア内野手(カンザスシティ・ロイヤルズ)が選ばれた。野球日本代表「侍ジャパン」は準々決勝でベネズエラに敗れ、2度目の大会連覇は叶わなかったが、世界中の野球ファンを熱狂させた。
6回目となる今回は、本戦に20チームが参加。5チームずつ4つのプールにわかれて、東京、プエルトリコ、ヒューストン、マイアミの4か所で1次ラウンドが行われた。いずれも“史上最強”チームの呼び声が高く、1次ラウンドでは波乱が続出。その中でも台風の目となったのは、プールBで全勝を飾ったイタリアだった。
プールBではイタリアが躍進! 米国に勝利する波乱で台風の目に
現役時代はニューヨーク・ヤンキースなどで活躍したフランシスコ・セルベリ監督率いるイタリアは、代表選手の多くはイタリア系米国人。だが、主将のビニー・パスカンティーノ内野手(カンザスシティ・ロイヤルズ)、アーロン・ノラ投手(フィラデルフィア・フィリーズ)らメジャー経験を持つ選手はごく一部で、メジャー昇格を目指すマイナー選手ら若手が躍動した。
ブラジル、イギリスに勝利すると、3戦目には8-6で米国を撃破する番狂わせを演じ、最終戦では9-1でメキシコに圧勝。大方の予想を覆す1位通過で決勝ラウンドに駒を進めると、準々決勝ではプールA2位のプエルトリコにも8-6と打ち勝ち、無傷の5連勝で準決勝に進出した。準決勝ではベネズエラに2-4と敗れたが、試合後にダグアウト前で選手たちが充実の表情を浮かべながらハグをする光景は大きな感動を呼んだ。

侍ジャパンはプールCを1位通過…準々決勝でベネズエラと対戦
井端弘和監督率いる日本は、1次ラウンドの初戦でチャイニーズ・タイペイを相手に13-0と大勝を収め、幸先の良いスタートを切る。続く韓国戦では、初回に3点を先制されるなど苦戦を強いられたが、大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)、鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)、吉田正尚外野手(ボストン・レッドソックス)のメジャー組にソロ弾が飛び出し、さらには種市篤暉投手(千葉ロッテ)の好投もあって8-6で勝利。オーストラリア戦も9回に1点差まで迫られる薄氷の勝利だったが、チェコにも9-0と完封勝利でプールC1位突破を決めた。
日本が準々決勝で対戦するのは、プールD2位のチーム。それが決まったのは、日本が決勝ラウンドの舞台となるマイアミに移動後のことだった。12日のプールD最終戦は、ドミニカ共和国とベネズエラという中南米を代表する2強による全勝対決となった。ドミニカ共和国はフェルナンド・タティスJr.外野手(サンディエゴ・パドレス)、ベネズエラはロナルド・アクーニャJr.外野手(アトランタ・ブレーブス)らスター選手を擁する2チームの対決は、打線が爆発したドミニカ共和国が圧勝。日本は準々決勝でベネズエラと対戦することになった。
連覇はならずも全力プレーで伝えた野球の魅力
迎えた15日の準々決勝。日本はエース、山本由伸投手(ロサンゼルス・ドジャース)が先発したが、初回にいきなりアクーニャJr.選手に先頭打者ホームランを浴びてしまう。だが、その裏の攻撃で、今度は1番打者の大谷選手が同点ソロ。2回に再び1失点し、追いかける状況で迎えた3回には途中出場の森下翔太外野手(阪神)が逆転の3ランを放つなど、流れは日本に傾いたかに見えた。
だが、5回にガルシア選手の2ランで同点に追いつかれると、6回にはウィルヤー・アブレイユ外野手に勝ち越しの3ランを浴び、万事休す。8回にも1点を許し、5-8で敗れた。
日本は大会2度目の連覇を成し遂げることはできなかったが、井端監督の下、集まった30選手が全力で戦った。打線を見ると、日本のお家芸とされた“スモール・ボール”にこだわることなく、国際舞台においてパワーでも勝負ができることを証明。投手陣もまた、世界の強力打線を相手に臆することのない真っ向勝負を挑み、渡り合った。
望む結果は得られなかったが、侍ジャパンが重ねた熱戦は大きな感動を呼び、みんなで応援しようと日本を一つにまとめた。そして、準決勝、決勝の手に汗握る好勝負もまた、野球というスポーツの持つ素晴らしさを伝えてくれた。井端ジャパンをはじめ、素晴らしい勝負の数々を見せてくれた参加チームに拍手を送りつつ、次回大会では最後に歓喜に沸くチームが日本となることに期待したい。
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