侍ジャパン、大谷同点弾も届かなかったWBC連覇…井端監督「各国が力をつけている」

2026.3.16

野球日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)準々決勝のベネズエラ戦に5-8で惜敗。過去5回中3度優勝しているWBCで、初めてベスト4入りを逃した。大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)が初回に同点ソロを放つなど互角に打ち合ったが、“侍ジャパン研究”のあとを見せたベネズエラに、2大会連続4度目の頂点に立つ夢を砕かれた。

写真提供=Getty Images

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41本塁打&73盗塁のアクーニャJr.をはじめ強力だったベネズエラ打線

 野球日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)準々決勝のベネズエラ戦に5-8で惜敗。過去5回中3度優勝しているWBCで、初めてベスト4入りを逃した。大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)が初回に同点ソロを放つなど互角に打ち合ったが、“侍ジャパン研究”のあとを見せたベネズエラに、2大会連続4度目の頂点に立つ夢を砕かれた。

 ベネズエラ打線は、2023年に驚異の41本塁打&73盗塁をマークしたロナルド・アクーニャJr.外野手(アトランタ・ブレーブス)をはじめ、メジャーリーグでもトップ級の顔ぶれを揃えていた。侍ジャパンがWBCで準決勝に進めないのは初めてだが、だからといって、プレーや采配で油断があったわけでも、決定的なミスがあったわけでもない。井端弘和監督が「負けはしましたが、メンバー的には(優勝した前回に劣らない)。各国が力をつけている」と強調した通りだろう。

一時は3点リード奪うも、救援の隅田、伊藤が手痛い1発を被弾

 初回、先発の山本由伸投手(ロサンゼルス・ドジャース)がアクーニャJr.選手に先頭打者本塁打を浴びたが、その裏にすかさず、先頭の大谷選手が右中間席へ同点ソロを打ち返した。2回に再びリードを許すと、3回の攻撃で佐藤輝明内野手(阪神)が右翼線へ同点二塁打、続く森下翔太外野手(阪神)が左翼席へ勝ち越し3ランを放って逆転に成功。この時点で3点のリードを奪った。

 スタメンに5人のメジャーリーガーが名を連ねた今回の侍ジャパン打線には、これまで“スモール・ベースボール”を身上としてきた打線を上回る、パワーと迫力があったことは間違いない。

 しかし、5回に隅田知一郎投手(埼玉西武)が2ラン、6回には北海道日本ハムのエース・伊藤大海投手が逆転3ランを被弾し、試合をひっくり返されてしまう。さらにベネズエラは、緻密さと研究のあとを見せ、硬軟自在の攻撃を仕掛けてきた。

状況を見極めたベネズエラの走塁…種市のフォークを見極める対抗策も

 侍ジャパンの5番手として、2点ビハインドの7回からマウンドに上がった種市篤暉投手(千葉ロッテ)は、1次ラウンドでは速球とスプリットを武器に走者を1人も許さず、打者6人から5三振を奪う快投を続けていた。ところが、ベネズエラの打者はファウルで粘り、ボールになるフォークを見極める対抗策を打ってきた。

 8回にはベネズエラの先頭打者エゼキエル・トーバー内野手(コロラド・ロッキーズ)が左中間に放った打球を、左翼の吉田正尚外野手(ボストン・レッドソックス)は回り込んで抑えたものの、トーバー選手は迷わず一塁を蹴り、二塁を奪った。6回無死一塁の場面でも、打者が吉田選手の前にヒットを放つと、ランエンドヒットのサインを発動。一塁走者が迷わず二塁を蹴り、三塁を陥れていた。

 種市投手は8回無死二塁のピンチを迎えると、二塁手の牧秀悟内野手(横浜DeNA)がベースカバーに入る絶妙のタイミングで二塁へ牽制球を投じる。誰もがアウトだと思った瞬間、ボールは牧選手のはるか頭上を越え、外野へ達する悪送球に。緻密さが持ち味だった侍ジャパンに先にミスが出て、痛恨の追加点を許してしまった。


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今大会は打率.462、3本塁打7安打の活躍だった大谷が最後の打者に

 一方、誰よりも注目された大谷選手は、試合が劣勢になっても「まだまだいける」とばかりにベンチ内で何度も大きくうなずいた。味方にヒットが出ると満面の笑みを浮かべて、お約束の“お茶立てポーズ”を決めながら、仲間を鼓舞した。

 だが、3点ビハインドの9回2死走者なしで迎えた第4打席。カウント2-1からの5球目、156キロの速球を打って出るも遊撃への飛球を打ち上げ、最後の打者となった。大会を通じ、4試合で打率.462(13打数6安打)、3本塁打7打点5四球、出塁率.611と期待に応えた。

「日本がどうすれば勝てるのかというところを、またしっかり考えていきたいなと思います」と、井端監督は無念の思いで締めくくった。2028年にはロサンゼルス、そしてその先には次回のWBCが待っている。今回の悔しさを成長のバネとし、再び世界の頂点に返り咲く。

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