侍ジャパン、1次ラウンド1位通過!「あんな菅野を見るのは初めて」井端監督絶賛の粘投

2026.3.9

チーム最年長選手の“奮投”が光った。野球日本代表「侍ジャパン」は8日、東京ドームで「2026 ワールドベースボールクラシック™ 東京プール presented by ディップ」のオーストラリア戦に4-3で逆転勝ちし、10日のチェコ戦を残しながら1次ラウンド1位通過を決めた。先発した36歳の菅野智之投手(コロラド・ロッキーズ)が4回を4安打無失点に抑えた。

写真提供=Full-Count

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1点ビハインドの7回に吉田が起死回生の逆転2ラン

 チーム最年長選手の“奮投”が光った。野球日本代表「侍ジャパン」は8日、東京ドームで「2026 ワールドベースボールクラシック™ 東京プール presented by ディップ」のオーストラリア戦に4-3で逆転勝ちし、10日のチェコ戦を残しながら1次ラウンド1位通過を決めた。先発した36歳の菅野智之投手(コロラド・ロッキーズ)が4回を4安打無失点に抑えた。

 試合は1点ビハインドで迎えた7回に吉田正尚外野手(ボストン・レッドソックス)が起死回生の逆転2ランを放ち、劇的な勝利を収めた。ただ、振り返ってみれば菅野投手をはじめ投手陣の安定した投球が、最終的に勝利を呼び込んだと言える。井端弘和監督監督は「初回からあんなに声を出して投げる菅野投手を初めて見ました。それくらい気持ちが入っていたのかなと思います。すごく頼もしく見えました」と目を細めた。

メジャー1年目に変えた投球スタイル…全投球の42%を占めたスプリット

 井端監督は現役最後の2年間を読売で過ごし、引退後も3年間内野守備走塁コーチを務めて、エースの菅野投手と関わった経緯がある。「ランナーを出してから粘り強く投げてくれました。カウントを悪くしても、いろいろな球種でストライクを取れていたので、相手は狙い球を絞りにくかったと思います」とも評した。

 実際のところ、メジャー1年目の昨年ボルチモア・オリオールズで2桁の10勝(10敗)を挙げた菅野投手は、世界最高峰のリーグで生き残るために、読売のエースを張っていた時とは投球スタイルを変えていた。日本では威力のあるストレートと切れ味鋭いスライダーが持ち味だったが、米国ではスプリット、ツーシームなどを駆使しながら、臨機応変に相手打者を打ち取った。日の丸を背負ったこの日も、50球中スプリットが21球(42%)を占め、ツーシームも11球(22%)。一方、ストレートは6球(12%)に過ぎなかった。


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岡本は三ゴロを捌き、軽快なランニングスローを披露

 立ち上がりの初回は、2死を取ってからスライダー、カットボールを痛打され、一、二塁のピンチを背負った。ここで6番のジャリッド・デール内野手をスプリットで遊ゴロに仕留め、手応えを得たのかもしれない。2回先頭のリクソン・ウィングローブ内野手には、2球目から4球連続でスプリットを投じて空振り三振に仕留め、その後もスプリットを多投した。

 3回1死一塁の場面では、シカゴ・ホワイトソックスでプレーするカーティス・ミード内野手を、やはりスプリットで三ゴロ併殺に打ち取り、軽快なランニングスローを披露した三塁手の岡本和真内野手(トロント・ブルージェイズ)とグラブタッチ。一昨年までエースと4番として読売を支えていた2人の間で、お互いにしか分からない思いが交差した。菅野投手は「相手のオーストラリアも勝てば次に進めるということで気合が入ってくると思い、立ち上がりをゼロで抑えを意識していました」と満足そうに頷いた。

悪送球で先制許した6回守備に指揮官「ミスは命取りになりかねない」

 ミスもいくつか出た試合だった。両チーム無得点で迎えた6回の守備では、1死二塁の場面で二塁走者に三盗を仕掛けられ、若月健矢捕手(オリックス)の送球が逸れて外野を転々とする間に、相手に先取点を許した。井端監督が「ミスは1発勝負では命取りになりかねないので、そういうところをなくして次の試合に臨みたいと思います」と引き締めたのも当然だろう。

 一方、苦戦の中で今後の“切り札”も発見されたようだ。今大会初登板の隅田知一郎投手(埼玉西武)は4回から救援し、フォークで相手打者を翻弄して3イニング7奪三振。球数制限がある中で、先発投手降板後に長いイニングを担う“第2先発”の適性をうかがわせた。種市篤暉投手(千葉ロッテ)は、3者連続三振の快投を演じた前日(7日)の韓国戦に続き、この日も8回1イニングを2奪三振込みの3者凡退に抑え、ここぞの場面での貴重な中継ぎとしてポジションを確立した格好だ。

 とにもかくにも、天皇皇后両陛下と愛子内親王が観戦された天覧試合を勝利で飾った侍ジャパン。1次ラウンドのプールC1位として米マイアミで行われる準々決勝(日本時間15日)に進出することが決まり、大会連覇へ視界が開けてきた。

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