代替出場での世界一から、実力で手にしたWBC出場 牧原大成の背中を押した「心残り」
3年前とは立場も背負っているものも違う。だからこそ、即答したわけではなかった。福岡ソフトバンクの牧原大成内野手は野球日本代表「侍ジャパン」の一員として、今年3月に行われる「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)に2大会連続で出場する。開幕に先駆け、「代役ではないので。本当に最初から選ばれているので、しっかり責任持って頑張っていきたいと思います」と前を見据えた。
写真提供=Full-Count
2大会連続でのWBC出場…2023年は鈴木誠也の出場辞退で追加招集
3年前とは立場も背負っているものも違う。だからこそ、即答したわけではなかった。福岡ソフトバンクの牧原大成内野手は野球日本代表「侍ジャパン」の一員として、今年3月に行われる「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)に2大会連続で出場する。開幕に先駆け、「代役ではないので。本当に最初から選ばれているので、しっかり責任持って頑張っていきたいと思います」と前を見据えた。
米フロリダ州マイアミの地で3大会ぶりの世界一に輝いた2023年。歓喜の瞬間をグラウンドで味わった牧原選手だが、最初からチームに同行していたわけではなかった。シカゴ・カブスの鈴木誠也外野手が左脇腹を痛め、出場を辞退。代替選手として開幕直前にチームに加わり、本戦では6試合に出場したが、わずか2打席にとどまった。
それから3年。昨季は自身初の規定打席に到達し、打率.304をマーク。育成出身選手としては初となる首位打者のタイトルを獲得した。主力に負傷者が続出し、4月にはリーグ最下位を経験するなど、苦しんだ福岡ソフトバンクの中で試合に出続けた。パ・リーグ連覇、日本一に貢献し、実力で日の丸のユニホームを手にした。
実力で代表に選出されるも、オファー受諾まで3日間
ただ、招集を快諾したわけではなかった。「考えますね、慎重に。即答で『行きます』とは言えないです」と漏らした本音。オファーを承諾するまでには3日間かかった。今年は3年契約が満了する大事なシーズン。昨季の首位打者として重圧を感じたり、厳しいマークに遭ったりするかもしれない。「『自分でいいのかな?』という気持ちがありました」と明かす。
それでも決断した背景には、2023年大会の心残りがあった。「追加招集だったので、チームの一員になれたかどうかわからない状況だった。でも、今年は本当に最初からなので、しっかりチームの一員として頑張っていきたいと思っています」。歓喜の瞬間は守備固めとして就いていた中堅のポジションから見守ったが、実感がなかった。

理解する自らの役割「『やりません」と言ったら呼ばれない」
今大会で中堅を本職とする選手は、同じ福岡ソフトバンクの周東佑京外野手のみ。牧原選手には、ユーティリティとして内外野様々な役割が求められている。昨季は二塁、中堅、右翼と3つのポジションをこなした。自らの役割は牧原選手自身が一番分かっている。
「スーパーサブ的な感じだと自分では思っているので。(複数ポジションを)『やりません』と言ったら(代表に)呼ばれないと思う。どこでも守れる準備を、という気持ちで、返事をしています」
首位打者というタイトルを背負って臨む今大会だが、決して驕ったりはしていない。打席で貢献できる自信は「全然ないですね」と笑う。「でも打席に立てば、しっかり結果を残したい、という(思い)だけです」。チームを想う気持ちは人一倍強い。
WBCの緊張感の中で学んだ「野球を楽しむ、ということ」
前回大会では重圧を肌身で感じた。「本当に重圧が凄かった。逆にその大会を経験できたからこそ、シーズン中の緊張する試合は、いい緊張感でいけるようになりました。根本的に野球を楽しむ、ということを学ばせてもらいましたね」。
今大会は、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が主将を務め、両リーグのサイ・ヤング賞投手が名を連ねる米国代表など、各国が“打倒・侍ジャパン”のために最強布陣で臨む。「今年はアメリカなども凄く力入れてくると思うので、憧れないように頑張ります」。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が前回大会で口にした名言を引き合いに、チームの連覇に貢献すると誓った。
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