WBCまで、あと1年…トップチームは3月に強化試合　侍ジャパン2025年の国際大会予定

2025年が幕を開けた。野球日本代表「侍ジャパン」では今年も、各カテゴリーの代表が国際大会に出場し、頂点を目指す。果たしてどのような大会が開催されるのか。1月8日現在、開催が決まっている大会を中心に紹介していきたい。

まずはトップチームから…3月5、6日にオランダ代表と強化試合

　2025年が幕を開けた。野球日本代表「侍ジャパン」では今年も、各カテゴリーの代表が国際大会に出場し、頂点を目指す。果たしてどのような大会が開催されるのか。1月8日現在、開催が決まっている大会を中心に紹介していきたい。

　まずはトップチームから。昨年11月に臨んだ「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」では、惜しくも準優勝に終わった。決勝までは盤石な展開だったが、大会中に3度目の対戦となったチャイニーズ・タイペイに悔しい敗戦。「本当の意味で負けられないのが最後だった」と振り返る井端弘和監督が新たなメンバーと3月5、6日に臨むのが「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」だ。

　この2試合で井端監督が意識するのは、ちょうど1年後、2026年3月5日に開催予定の「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」（WBC）だ。この強化試合では常連組に加え、「見ることができていない選手は、しっかり自分の目で把握しておきたい」とサプライズ招集も示唆。昨年の強化試合では大学生を招集しているだけに、試合の勝敗はもとより、メンバー選出の行方にも注目が集まる。

9月には沖縄で「ラグザス presents 第32回WBSC U-18野球ワールドカップ」

　そして、9月に日本で開催されるのが「ラグザス presents 第32回WBSC U-18野球ワールドカップ」だ。第2次世界大戦終結から80周年を迎えることから、スポーツや国際交流を通じて世界平和を推進する活動の一環として、大会の舞台として沖縄が選ばれた。日本は小倉全由監督の下、春夏の甲子園を沸かせた注目の球児たちが集結。沖縄セルラースタジアム那覇をメイン会場とし、2023年に続く2連覇を目指す。

　また、今年はU-12代表でもワールドカップ開催が予定されている。7月25日から10日間の日程で「ラグザス presents 第8回WBSC U-12野球ワールドカップ」が行われ、世界各地から12チームが参加予定。1月8日現在、日本、チャイニーズ・タイペイ、米国、韓国、キューバ、パナマ、ドミニカ共和国、ドイツ、オーストラリアの9チームが出場を決めている。開催地の台湾・台南市には、世界で唯一となるU-12専用のアジア太平洋国際野球場がある。日本の最高位は2019年（第5回大会）の準優勝で、2023年は3位決定戦でベネズエラに敗れて4位だった。8回目にして初めて頂点をつかむことができるか、期待したい。

写真提供＝Getty Images

7月には北海道・新潟・東京で「第45回 日米大学野球選手権大会」

　2024年は「第43回プラハベースボールウィーク」と「第31回ハーレムベースボールウィーク」の2大会で11連勝を飾り、ともに優勝を飾った大学代表。今年は7月8日から「第45回 日米大学野球選手権大会」に臨む。今回は日本開催となり、ES CON FIELD HOKKAIDO、HARD OFF ECOスタジアム新潟、明治神宮野球場を会場とし、米国代表と5試合で対決する。

　就任2年目となる堀井哲也監督は、昨年11月30日から3日間、愛媛県松山市の坊ちゃんスタジアムで候補選手強化合宿を実施。全国各地から1～3年生の46選手を集め、実戦に近いシート打撃を行ったり、選手の特徴が見える数値計測を行ったりしながら、選手同士の切磋琢磨を促した。大会3連覇を目指す日本は、今年6月の選考合宿を経て、代表チームを編成する。

井端監督が兼任するU-15代表は夏に台湾で「第12回 BFA U15アジア選手権」

　この他、U-15代表では「第12回 BFA U15アジア選手権」が夏に台湾での開催が予定され、トップチームと兼任する井端監督の続投が決まっている。指揮官は日本野球の未来を担うアンダー世代の育成にも注力しており、2024年には「第6回 WBSC U-15ワールドカップ」で初優勝を飾った。

　また、隔年開催のスケジュール通りであれば、社会人代表では「BFAアジア選手権」、女子代表では「BFA女子野球アジアカップ」の開催が見込まれる。

　WBC開催前年であることに加え、人気カテゴリーでもあるU-18代表と大学代表の国際大会が日本開催されることもあり、2025年は侍ジャパンに多くの注目が集まる年となりそうだ。U-12代表からトップチームまで、ピンストライプのユニホームを身にまとった代表選手たちの活躍を願い、大きな声援を送りたい。

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