戸郷翔征、痛恨の2被弾4失点「実力不足」 26年WBCへ成長誓う「この借りは」

2024.11.25

井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は24日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」決勝のチャイニーズ・タイペイ戦に0-4で敗れ、大会2連覇を逃した。戸郷翔征投手(読売)は5回に2被弾を含む4失点。打線も散発4安打で完封負けを喫した。

写真提供=Getty Images

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5回で2被弾を含む7安打4失点「本塁打にされたのは実力不足」

 井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は24日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」決勝のチャイニーズ・タイペイ戦に0-4で敗れ、大会2連覇を逃した。戸郷翔征投手(読売)は5回に2被弾を含む4失点。打線も散発4安打で完封負けを喫した。

 視線が宙をさまよう。戸郷投手はマウンド付近を右往左往した。1点ビハインドの5回1死一、二塁。チェン・ジェシェン外野手に150キロ直球を捉えられ、痛恨の右越え3ランを浴びた。

「僕の中ではいい球であったんですけど、それを本塁打にされたのは実力不足。みんなのおかげで決勝に来られたんですけど、悔しい結果になったので。あそこの一発で試合が決まってしまったのは悔しいです」

井端監督に謝罪「すみません」 エース級の自覚「すごく責任を感じています」

 粘りの投球だった。3者凡退に抑えたのは2回だけ。初回2死二塁、3回2死一、三塁と毎回のように得点圏に走者を背負った。最速152キロの直球と決め球のフォークでゼロを並べたが、5回に捕まった。先頭のリン・ジャーチェン捕手に右中間ソロを浴び、一気に崩れていった。5回95球を投げ、2被弾を含む7安打4失点。戸郷投手が所属する読売の本拠地・東京ドームで屈辱にまみれた。

「あのイニングはフォークが抜けていた。ちょっと難しい投球になった。球自体は納得して投げたので。納得して投げたのを本塁打にされたところは悔しいですし、まだまだ技術、練習不足だと思う」

 井端監督には「すみません」と謝ったという。「(井端監督は)『俺の責任だから』と。井端監督に世界一の監督という称号を付けたかった。すごく責任を感じています」。言葉の端々に無念さがにじんだ。

 昨年3月のWORLD BASEBALL CLASSIC™(以下WBC)では2試合に登板し、計5回で9奪三振、2安打1失点。高卒6年目の24歳は今大会でエース級の期待を背負った。18日のオープニングラウンド・ドミニカ共和国戦で4回5安打2失点。6三振を奪ったものの、本調子からは程遠かった。

2026年WBCでも主戦投手の期待「この借りは世界大会でしか返せない」

 今季、読売では12勝8敗、防御率1.95。自己最多156奪三振を記録し、最多奪三振のタイトルを獲得した。2026年のWBCでも当然、主戦投手と期待される存在だ。

「投手陣の柱としてやりたかったですけど、全試合で失点してしまいましたし、まだまだ足りないところはたくさんありました。本当に悔しいですけど、まだまだ戦いは終わらないと思うので。僕自身も成長しないといけない。この借りは世界大会でしか返せない。精進したいなと思います」

 2019年11月の「第2回 WBSC プレミア12」スーパーラウンド・メキシコ戦から続く国際大会の連勝は「27」で止まった。この屈辱は必ず晴らすつもりだ。

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