高橋宏斗が4回8K無失点で米国斬り 自己最速タイ158キロ…敵将称賛「いいもの持っている」

2024.11.22

井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は21日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のスーパーラウンド・米国戦に9-1で大勝した。先発の高橋宏斗投手(中日)は4回2安打無失点。8三振を奪う力投を見せ、白星発進に貢献した。

写真提供=Getty Images

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有望株揃う米国打線から8奪三振「流れを決める試合になると思っていた」

 井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は21日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のスーパーラウンド・米国戦に9-1で大勝した。先発の高橋宏斗投手(中日)は4回2安打無失点。8三振を奪う力投を見せ、白星発進に貢献した。

 白球に闘志が宿る。4回2死一塁、1ボール2ストライク。高橋投手が投じたカットボールが外角低めギリギリに決まった。カーソン・ウィリアムズ内野手(タンパベイ・レイズ傘下マイナー)からハーフスイングを取って空振り三振だ。

「スーパーラウンドの流れを決める試合になると思っていた。4イニングですけど、無失点で帰ってこられたことが良かったです」

 立ち上がりから飛ばした。初回は自己最速タイ158キロの直球で攻め、3者連続三振。2回以降は走者を背負ったが、カーブを見せ球にスプリットで面白いように空振りを奪った。打者14人と対戦して8奪三振。4回70球を投げて1四球と安定感もあった。

「もう1回、2回をいけたら完璧だった。投げているボールは良かったと思います。真っ直ぐで初回からファウルを取れていたことは良かったです。カーブ、カットボールがストライクゾーンで勝負できたのは評価していいことかなと思います」

侍ジャパンでの先発登板に気概「責任感のあるポジション」

 15日のオープニングラウンド・韓国戦では4回7安打2失点。代表初先発は同点に追いつかれて降板となったが、8三振を奪うなど潜在能力の高さを見せていた。米国戦は昨年3月のWORLD BASEBALL CLASSIC™決勝で中継ぎ登板して以来だった。

「緊張感は中継ぎと違いました。やはり先発は責任感のあるポジションだと思います。1人しか味わえない貴重なことだと思って投げました」

 バックネット裏にはMLB20球団以上のスカウトがズラリ。MLBの若手有望株が並ぶ強力打線を封じ、強烈なインパクトを残した。高橋投手は「全然知らなかったです。試合中は意識していないですけど、常に高いレベルで野球をやりたいと思っている。そのレベルに少しでも近づけるようにしたいです」と向上心をのぞかせた。

 ロサンゼルス・エンゼルス監督時代に大谷翔平投手(現ロサンゼルス・ドジャース)を指揮したマイク・ソーシア監督は「非常にいい投球をしたと思います。速球も速く、スプリットも良かった。いいものを持っているし、十分に力を発揮したと思います」と絶賛。井端監督も「高橋選手がほぼ完璧に抑えてくれた。1球も抜かずに全力で投げていた。非常にいい流れを作ってくれたと思います」と賛辞を並べた。

スーパーラウンド再登板へ意欲「まだ投げられる余力はあると監督には言っている」

 高橋投手は世界一へ前を向く。

「今回は4回で降りているので。まだ投げられる余力はあると監督には言っている。鈴木翔天(東北楽天)さんが離脱したので、全員が協力して戦わないといけない。明日から準備したいと思います」

 大会2連覇へチーム最年少の22歳が全力を注いでいく。

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